石岡市議会 > 2022-09-05 >
令和4年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日:2022-09-05
令和4年第3回定例会(第2日目) 議事日程・名簿 開催日:2022-09-05

  • "免許"(/)
ツイート シェア
  1. 石岡市議会 2022-09-05
    令和4年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日:2022-09-05


    取得元: 石岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-06
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 令和4年9月5日(月曜日)                   午前10時00分開議 ◯議長(菱沼和幸君) おはようございます。ただいまの出席議員数は20名でございます。定足数に達しておりますので、これより前回に引き続き本日の会議を開きます。  本日の会議については、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から、議場へ出席する議員を半数程度とし、出席議員以外の議員におかれましては、別室でタブレットにより視聴することにいたしたいと思います。  それでは、本日の議場出席者以外の議員におかれましては、ここでご退室ください。                     〔議員退室〕 2 ◯議長(菱沼和幸君) 次に、本日の議事日程は、議事日程表のとおりでございます。  これより議事日程に入ります。             ──────────────────────  日程第1 一般質問 3 ◯議長(菱沼和幸君) 日程第1、一般質問。これより市政一般に関する質問を行います。  初めに、14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 4 ◯14番(村上泰道君) 14番・村上泰道でございます。先ほど議長もありましたように、今期定例会は感染拡大の観点から1人の持ち時間が通常より短めでございますので、端的な質問に心がけてまいりたいと思います。ぜひよろしくお願いいたします。  それでは、今期定例会に通告いたしました3項目について順次お尋ねしてまいります。  1点目、学校教育についてということで、こちらは4点通告させていただきました。  小学校における教科担任制についてということで、こちらについては同趣旨内容について過去に何度か質問をしてまいりました。過去を振り返りますと、2010年、また2012年には小中学校において習熟度別の授業やこちらの教科担任制の制度について提案をさせていただきました。当時は今ほど小中一貫校がまだ盛んではなくて、先進事例として特につくば市において小中一貫校が開設される予定であることから、小学校、中学校の連携について様々なカリキュラムの見直しが当時叫ばれておりました。  そんな中で、特に小学校の高学年について、また中学校についての習熟度別授業教科担任制について子どもたちの学力向上、また先生方の研究時間の確保等についてより現状より改善できるのではないかということでお話をさせていただきました。  また2017年に同趣旨の質問をさせていただいたところ、市内のほぼ全校で国語や音楽、家庭科などの教科担任を導入してきておりますと。また、実験的ではあるけれども、理科授業においてこちらの教科担任制を実施したところ、子どもたちの反応も大変良好であるというようなお話をいただきました。その後、主要科目等も含めて積極的にこの教科担任制を導入してほしいということでお話をさせていただきました。現在では小学校にも英語授業が導入されるなど、より専門的な科目も増えてまいりました。  そこで、現在小学校において実施されている教科担任制の現状についてご説明をいただきたいというふうに思います。
    5 ◯議長(菱沼和幸君) 教育部長・吉澤君。 6 ◯教育部長(吉澤房江君) お答えいたします。教科担任制でございますが、各教科の系統性を踏まえながら、専門性の高い教科指導を行うことで教育の質の向上を図るものでございます。  その取組として、国のほうでは2021年12月に小学校高学年教科担任制の本格導入に向け、2022年度に全国で950人の教員を増やすことを決定しております。また2025年度までの4年間で3,800人程度の増員を目指すという発表がなされております。  さて、本市においてでございますが、以前から書写、図工、音楽、体育、家庭科などで授業交換という形で教科担任制が実施されてまいったところでございます。令和2年度からはそういった国の方針等もございまして、専科指導教員が県から配置されるようになってございます。  今年度は市内6つの小学校に4人の専科指導教員が加配されてございます。加配されている学校を含めまして、市内の小学校19校中15校で教科担任制を取り入れております。  授業交換による教科担任制は技能系の教科での実施が多く見られましたが、現在は国のほうでも推奨しております理科が9校、社会7校、算数6校、外国語2校で教科担任制を実施している学校が見られるようになっております。 7 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 8 ◯14番(村上泰道君) ただいま説明をいただきましたが、私も自分が小学校のとき技能系の特に体育や音楽のときに、既に教科担任というか、隣のクラスの先生と入れ替わって授業を受けていました。  実際見た目の専門性ももちろんですけれども、今説明がありましたように主要科目、理科、社会、算数、特に小学校の場合、国語の授業ということで、小学校教諭は基本的には全科目教鞭を執ることが基本でありますけれども、大学の中で文系、理系というのがあるこのご時世の中で、それぞれ得意科目や不得意科目がある中で、私の中では文系の先生にはしっかり文系の専門の中での授業を受けたいなというふうに思いますし、特に算数は理系の先生の算数の授業のほうがより深い定着が進むのではないかなというふうにも理解はしております。  そういった中で、現在は理科9校、社会7校、算数6校、外国語2校ということで、まだまだ全校にということは難しい状況ではある中で、だんだんと増えてきているのかなというのを体感しております。  先ほど説明にもありましたけれども、この教科担任制の導入、通常の担任教諭が全科目授業の教鞭を執るということではなくて、教科担任制を導入することによる効果についてどのようにお考えになっているのかご説明いただきたいと思います。 9 ◯議長(菱沼和幸君) 教育部長・吉澤君。 10 ◯教育部長(吉澤房江君) お答えいたします。教科担任制を導入することで教職員それぞれの専門性、得意とする分野の教科指導が可能となります。そのことにより児童はより質の高い授業を受けることができるようになる、これが最大のメリットであると考えてございます。  教員にとっては担当する教科を絞ることができるようになりますので、これまでほかの教科の授業の準備にかかっていた時間の負担も軽減されることになりまして、担当する教科の教材研究をより深めることができるようになると考えております。  また、専科指導教員や教頭、教務主任等が授業を行っている間、担任はこれまで放課後に行っていた宿題のチェックやテストの採点、授業の準備等の時間として活用することができるようになりますので、放課後に時間的な余裕が生まれるようになったと聞いてございます。こちらも効果の1つであると考えております。  また、児童にとっても、担任だけではなく複数の教職員と関わる時間が増えることになりますので、学習や学校生活について相談できる相手が増えることも大きなメリットであると考えてございます。また小学校から教科担任制という授業に慣れることによりまして、小学校から中学校に円滑に接続できることで、俗に中1ギャップと言われているようですけれども、そちらの解消にも効果があると言われてございます。 11 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 12 ◯14番(村上泰道君) ただいまいいところということで効果を伺いましたが、私も基本的にはいいことばかりだと思いますし、特段感じてはいないんですが、逆に導入したことによるデメリットや問題というのは、3番に移りますが、何かあったのか。ただ特に問題はないけれども、今回制度導入していく中で、どちらにしても、市内全校にこういった特に理系、文系科目で、また外国語の授業で教科担任制が実施されていないという中で、これを解消するための課題や、現状何か認識されている問題点がありましたらご説明いただきたいというふうに思います。 13 ◯議長(菱沼和幸君) 教育部長・吉澤君。 14 ◯教育部長(吉澤房江君) お答えいたします。デメリットということではないんですが、今後についての課題といたしまして、先ほどもお伝えしておりますが、市内4校で現在教科担任制度が実施できていない状況でございます。市内の特に小規模校、こちらでは教職員数が少ないという現状がございますことから、限られた教職員数の中で教科担任制を実施したい教科の専門性の高い職員、それからそれらを得意とする職員の配置がないという場合もございます。そういった人数であるとか専門性、得意科目のバランスによって実現をするに当たってが課題になってくるかなと考えてございます。  また、県から配置される専科教員の加配につきましては、学校の要望する教科や県からの配置人数の関係などからも学校の希望に応じた配置が困難な状況ということもございます。  あとそのほかの課題としましては、教科間の連携を図る総合的な学習であるとか、例えば社会で活用したい資料の見方を算数のほうと関連づけて学んだりとか、国語のまとめのほうで伝える体現と総合的な学習の時間を関連づけて学んだり、そういった部分につきましてはこれまで1人の担任が行うことで連携が取りやすかったという部分もございます。  これが児童の実態とか各教科の学習と関連づけながらカリキュラムマネジメントを行うためには、専科教員を実施した場合には教員同士でそういったところをすり合わせたり、情報共有をするための時間をつくる必要がございますので、その時間を新たに設けていく、そちらも課題になると考えてございます。 15 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 16 ◯14番(村上泰道君) ありがとうございます。ただいまの今後の課題としては、小規模校や共有人数が少ない中では専門性の科目の加配や、どうしても足りない部分の授業の選別が難しいというご説明をいただきました。また、新たな問題として、教科を別な先生が取ることによって教科間の自然な連携、そこの部分の一歩踏み込んだ連携が必要になるということでご説明をいただきました。  こちらの小規模校における専門科目、教諭の不足については、今後市内で統廃合が進んでまいりますが、もちろん小規模校のいいところもありますが、子どもたちの教育環境の向上ということを考えたときに、最低限の教諭の人数というのは確保しなければいけないというのが今の教育現場の在り方なのかなというのを改めて感じたところであります。  また、科目間の連携に新たな時間を有するということでありましたが、こちらに対しても専門科目に集中することによって教諭一人一人の時間の余裕ができてきているということもありますので、そういった時間とのバランスを取ることによって解消できるのかなというふうにも考えております。  今、県からの派遣ということで現在4名来ていただいているということでありますが、今、学校教師を目指す教育学部の入学数が、特に近年減少傾向にあるという中で、今後特に小学校教諭の獲得というのが難しくなっていくのかなというのも感じております。  そういった中で、非常勤講師の確保や、どこまで可能かは分かりませんけれども、退職職員の方の改めての現場の復帰等、教職の免許を持っている方の現場の復帰、教諭の確保というのが今後の課題になるのかなというふうにも感じております。  そこで、今後の取組ということで伺いますが、石岡市の将来構想として、現在県内多くのところで小中一貫校が設置し始めている中、石岡市は特に何年度に設置するというふうに掲げられているわけではありませんので、石岡市の小学校の教科担任制の考え方、またそのためにはある程度の学校規模をクリアしなければいけないということでありますので、現存する小学校の特に小規模校の今後の考え方、統合に向けての大きなスケジュールを掲げられていますが、特に小学校は6年であっという間に卒業してしまいます。統合に向けて準備しているだけで入学した子がもう卒業ということで、何の恩恵も受けられないまま小学校を出てしまう学年の子どもたちも出てくるかもしれません。  そういった中で石岡市の教育現場を今後どうしていくのか。将来の石岡の構想について、基本的には全学校全主要科目の教科担任制を目指すのか。今ある中規模、大規模校のみの実施で、小規模校は特段教諭の加配ができない現状を甘んじて受け入れていくのか。その辺りの今後の取組について、どのように考えられているのかお尋ねをいたします。 17 ◯議長(菱沼和幸君) 教育部長・吉澤君。 18 ◯教育部長(吉澤房江君) お答えいたします。まず、統廃合に関しましては、現在複式学級の解消を第一義としまして、統合再編につきまして進めておるところでございます。  教科担任制につきましては、県から配置された限られた人数を市内の学校で有効に活用できるようまずは進めてまいります。  また、そちらの充実を図りながら、教員の専門性を生かした分かりやすい授業を展開できるように、またそういったことによりまして学習意欲の向上を図り、複数の教員で子ども一人一人を多面的に理解し、個性を伸ばすことができるようまず取り組んでいきたいと思います。  当然教職員の異動などによりまして人数、それから専門性、得意科目のバランス等がございますが、その中でできる限り充実が図れるように対応してまいりたいと考えてございます。 19 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 20 ◯14番(村上泰道君) 今年学校の授業参観に行ってまいりました。その日は外国語の授業だったんですが、後から聞きますと外国語を専門とされていた先生だったということで、上の子が行ってもう5年目になりますが、今まで参観した授業の中で大人が見ても楽しい授業だなというのを感じました。後から聞くと専門の先生だったと。  特に外国語というのは、今まで小学校教諭の先生方には必須科目でなかった中、今加わったわけですし、そういった先生方の新たな負担や、一度研究した教材が自分のクラスだけで終わって、もし来年も同学年であればまた使えるけれども、そうでなければもうお蔵入りというのでは、先生も教材研究にかけた時間というのも、無駄ではないですけれども、本当にもったいないなというのも感じます。  専門教諭の専門授業を受けることが全てではないですけれども、その面白さやより深い知識の獲得には、やはり先生方の負担を減らすことと同時に、より子どもたちの興味を引くような授業展開には、積極的な教科担任制を本当にどんどん進めていただきたいなというふうに思います。  本来教育長に伺いたいところでありますが、本日は欠席されているということでありますので、市長に伺いたいと思います。石岡市の子どもたちの特に小学校の教科担任制について、将来構想を含めたご見解を伺いたいというふうに思います。 21 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 22 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。教科担任制の導入は議員ご指摘のとおり、教員の専門性を生かした授業が展開され、一人一人の児童の実態に合わせた質の高い指導が可能になるとともに、担任に空き時間が生まれることから、教職員の負担軽減も期待されるところでございます。しかし、部長答弁にもありましたが、教職員の配置の問題や教職員の数の少ない小規模校での導入が難しいことなどが課題として上げられます。  今後はこれらの課題を踏まえ、何より子どもたちにとって最良の教育を与えるそういった環境づくりに努めるとともに、小学校全校教科担任制が導入できるよう進めてまいりたいと思います。 23 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 24 ◯14番(村上泰道君) 子どもたちの学校教育の環境向上のため、今、人、物、大変ハードルが高いところがありますが、ぜひクリアをしていただいて、市内の子どもたちがどこでも最良の授業が受けられる環境づくりのためご配慮いただければと思います。  それでは、次の項目に移ります。  第2項目、消防行政についてということで通告をさせていただきました。  近年、全国的に増加傾向にある集中豪雨や、もう全国どこでもでありますが、本当にこの1か月程度で東北、中部、近畿、特に関東に河川の氾濫等の大規模な自然災害が発生しております。また、記憶に新しいところで県内2015年の関東・東北豪雨の鬼怒川の氾濫や2019年の台風19号による那珂川の氾濫なども、本当に県内近しいところでの災害ということでは記憶に新しいところかと思います。  そこで、今回は救難救助ということに絞って質問をさせていただきたいというふうに思います。  消防年報を過去数年遡って拝見させていただきましたが、この水難救助という項目に対しての出動件数は決して多い件数ではありません。石岡市が特に水難として指定されているのは霞ヶ浦もそうですが、各河川等が出動の対象地域であるというふうに認識しておりますが、現在の活動状況について、まずは現状のご説明をいただきたいというふうに思います。 25 ◯議長(菱沼和幸君) 消防長・鈴木君。 26 ◯消防長(鈴木淳司君) ご答弁申し上げます。ただいま議員からございました水難救助でございますが、河川、湖沼、またプール施設などの水域におきまして、水面への転落、船舶の転覆、遊泳等で何らかの理由により水難事故に巻き込まれた方を捜索救助をすることでございます。  活動内容につきましては、水面に浮いている要救助者、河川等で流されている要救助者、水中に沈んでいる要救助者など、発生する場所や要救助者の状態により救助方法が異なるものでございます。  出動状況でございますが、水難救助事案につきましては過去8年間遡り、平成27年の関東・東北豪雨、平成26年の台風18号に伴う大雨による自然災害2件を含めますと、393件の救助出動件数のうち水難事故救助が8件発生してございます。この発生した8件の水難救助事案でございますが、石岡を流れます恋瀬川流域と霞ヶ浦、その他の河川、用水路などで発生した出動となってございます。  また、平成26年10月に発生した台風18号による大雨では、恋瀬川の増水、氾濫により、橋の上で取り残された車両6台に乗車していた要救助者6名を救出した水難救助活動でございます。  そのほか、市外での水難救助活動でございますけれども、平成27年9月に発生した関東・東北豪雨による鬼怒川堤防決壊に伴い、茨城県からの要請により常総市へ当市消防本部救助隊2隊6名が茨城県消防広域応援隊として出動し、さらに令和元年10月に発生した台風19号では、水戸市で発生した那珂川決壊に伴い、同じく茨城県からの要請により、当市消防本部救助隊1隊4名が浸水区域の住宅からの要救助者救出捜索、避難誘導等の活動を行ってございます。  以上でございます。 27 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 28 ◯14番(村上泰道君) 発生件数についてはいつどこで起こるか分からないということで、決して多いわけではありませんが、逆に言うと発生した場合の命に直結する重要度というのは大変大きいのかなというふうに感じます。  また、先ほど消防長からご説明いただきましたように、当市だけではなくて県内の常総や那珂川、水戸市への隊員の派遣など、他市との連携、特に広域的な活動がこの水難救助には求められているのかなというふうにも感じます。  活動状況については、実出動や出動がない時期の訓練件数等も消防白書に記載されております。出動が少ないから日頃から手を抜いているわけではなくて、いつ何どきに備えた通常訓練も、水難の救助に向けての訓練も通常業務にプラスされて実施されているということも理解をしております。  そこで、特に水難救助隊の隊員の育成についてご説明を伺います。関連免許として潜水士や小型船舶免許の取得者についても年報に触れられておりますが、特段年報を遡ると取得者の増加の傾向がなく、取得者がある程度入れ替わりながら、ある一定の取得数にとどまっているのかなというのも感じております。  大体潜水士の方が三十二、三名、小型船舶の取得者も大体20名程度ということで、若い方が取っても数年たつとどんどん現場から離れるような場合もあるでしょうし、なかなか隊員の育成というのに苦労されているのかなと思いながら、現状としてはどのような体制で執り行われているのかご説明をいただきたいというふうに思います。 29 ◯議長(菱沼和幸君) 消防長・鈴木君。 30 ◯消防長(鈴木淳司君) ご答弁申し上げます。ただいまありました資格状況からご説明させていただきます。水難救助業務を遂行する上で求められることは資格取得と技術の習熟が必要となります。この資格取得につきましては、水難救助資機材を使用しての潜水活動には潜水士の免許、こちらは国家資格が必要となります。また、霞ヶ浦での水難救助事案の際には救助艇との連携活動が必要となりますので、救助艇の操縦には小型船舶操縦士が必要となってまいります。  現在石岡市消防本部には潜水士資格取得者、こちらは全職員を含めますと37名、うち救助隊員18名が取得してございます。小型船舶操縦士の免許につきましては、こちらも全職員を含めますと21名となってございます。  これらの育成面における水難技術の習熟につきましては、茨城県の消防職員教育機関である茨城県立消防学校の専科教育水難救助課程修了者が現在救助隊に3名配置してございます。これらの3名につきましては、指導的立場として、毎年茨城県立消防学校訓練用プールと霞ヶ浦沖におきまして水難救助訓練を企画しまして隊員の技術向上に努め、さらには消防学校教育での水難救助課程への入校を計画的に行いながら、指導的立場ができる職員の育成を図っているところでございます。  以上でございます。 31 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 32 ◯14番(村上泰道君) 現在は限られた有資格者の下、逆に言うと限られた時間で技術の習得に向けた日々の訓練をされているということで、大変ご苦労されているのかなというふうに感じております。  また聞いたところによりますと、先ほど県の技術取得のための消防士派遣は枠がないということで、県内の少ない枠の中での免許取得ということで、石岡市においてもなかなか免許取得者が増えていかない。これは石岡市に限らずということで認識しているわけでありますが、こういった現状の中から課題についてはどのように捉えられているのかご説明いただきたいというふうに思います。 33 ◯議長(菱沼和幸君) 消防長・鈴木君。 34 ◯消防長(鈴木淳司君) ご答弁申し上げます。隊員の育成面の課題でございますが、水難救助業務での潜水業務でございます。これらの潜水業務は先ほど申し上げましたが、国家資格の潜水に必要になってくるものでございます。  この潜水士資格は筆記試験で、合格すれば取得できるものとなってございまして、そのため潜水業務における知識のみを得ていましても、技術面、経験値を上げるためには、手技や資機材の熟練度を向上させる実践的な訓練が必須になります。現在は年1回の訓練になっており、時間的制限及び潜水資機材の保有数からも全体が同時に訓練を実施するには難しく、隊員間に技術差があるのが現状の課題でもございます。  水という特殊環境下での活動は想像より難しく、各個人のスキルアップが重要であり、霞ヶ浦などの視界不良場所では特に顕著に現れますので、今後における実践的シミュレーション、また机上での訓練を交ぜながら訓練環境の充実化を図ってまいりたいと思います。  以上でございます。 35 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 36 ◯14番(村上泰道君) 今後の取組ということで伺いますが、先ほど来、市内の発生件数は県内と比較しても決して多いわけではありませんが、日々の訓練や資機材の準備等はどの地域でも満遍なく行わなければいけない。そういった中で、資格取得者の練度の向上や訓練における人的、また時間的余裕があまりない中、機材も不足している中での効率的な訓練がなかなか行えないということで、そういう意味では、本当に人員、資機材が限られた中での石岡市の水難救助の体制を確立されているということをご説明いただきました。  今後件数が極端な話、他地域より10分の1だから機材も人も10分の1でいいよねというわけではないと思います。件数が少なくても、その1件1件はやはり100%のパフォーマンスが発揮できなければ、こういった消防行政、特に本当に命と接する業務においては大変重要なのかなというふうに考えております。  そこで、今後の取組ということで、こういった人材の育成や機材に対する投資が必要なのかなというふうに考えておりますが、そちらについてのご説明を伺いたいというふうに思います。 37 ◯議長(菱沼和幸君) 消防長・鈴木君。 38 ◯消防長(鈴木淳司君) ご答弁申し上げます。今後の取組としましては、消防は様々な災害に対応するため、火災、救急、救助、各種訓練に取り組んでいるところでございますが、議員から今回ご質問の水難救助に関しましては隊員自らの命に関わる活動でございますので、高度な知識、技術、さらには水面、水中面での実践的な訓練を得る経験が隊員一人一人の資質向上につながるものと思います。今後も年間を通し、他機関との連携、また、自隊での訓練環境、水難救助資機材の整備、増強、強化など図って取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 39 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 40 ◯14番(村上泰道君) 特に年当初の予算書を見る中で、こういった水難系の資機材についての知識が本当にあまりなくて、今回こういったものを掘り下げていく中で更新の予算が、特段して特出されている項目ではないですけれども、通常業務にこういった予算がどうしても割り振られている中で、先ほどあったように機材が十分ではない中での訓練を強いられているのではないかなというふうに感じております。  今後でありますが、もちろん人の育成には時間がかかります。そのためには機材も十分になければいけない。また、現状の業務の隙間を見ながら時間を取っての訓練ということで、大変ハードルが高いところでありますが、少なくとも当市としては機材の充実を図るための予算の確保や、今後の人材育成についての配慮というのが必要なのではないかなというふうに感じておりますけれども、こちらについては市長のご見解を伺いたいというふうに思います。 41 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 42 ◯市長(谷島洋司君) ご答弁申し上げます。ただいま消防長からありましたとおり、近年発生している多種多様な災害に対しまして市民の安全安心な暮らしを守れるよう、今後も水難救助資機材の整備と専門知識や救助技術を備えた人材育成の充実強化を進めてまいります。
     様々な災害が今ございます。万が一そういうケースがあった場合、そういったことに備えておくということは大変重要なことだと認識してございます。しっかりと市民の安全安心な暮らしを守るような備えを進めてまいりたいと思ってございます。 43 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 44 ◯14番(村上泰道君) 備えをしっかりしてまいりたいということでありますので、新年度予算は消防資機材、救急車両を買うのに何千万というわけではないと思います。潜水士資機材を1組、2組買いそろえるぐらいの余裕はあろうかと思いますので、しっかりとした体制づくりのためご配慮いただければなというふうに思います。よろしくお願いいたします。  それでは、3項目目の質問に移りたいと思います。  中小商店支援についてということで質問をさせていただきます。  こちらの項目については、昨年12月定例会において質問をいたしました。その後の進捗を伺いたいなということで今回通告をいたしました。  前回は市内の商店街、商店街というよりも市内の商店数の推移についてどのように把握されていますかという趣旨で質問をさせていただきましたが、当時の回答は商工会議所や商工会の会員数の増減でしか基本的には市内の商店数の推移について追い切れていないということでご説明をいただきました。  また、商店が閉じてしまう要因としてどのような分析をされているかということについては、多くが後継者不足や高齢による廃業が多いということでありましたが、基本的にはそういった要因についての詳細なデータが手元にはあまりないということでご説明をいただきました。  そこで、今後の市内の特に中小商店についての支援策を展開するためには、まずは現状の詳細な分析が必要なのではないかということで質問させていただきまして、当時のご答弁では今後まずはしっかりと現状把握のための調査をしてまいりたいということでご答弁をいただいたところであります。  そこで、昨年の質問から今回通告をさせていただきましたけれども、現状の把握についてどのような進捗があったのかを1点目にお尋ねをいたします。 45 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 46 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。中小商店の現状についてでございますが、前回のご質問の後、今年の1月13日から同月28日にかけまして石岡商工会議所及び石岡市八郷商工会の青年部の方を対象に、商店街に関する聞き取り調査を行ったところでございます。  調査の内容でございますが、商店を継承しない理由についてや、どのような支援があればよいのか等の聞き取りを行ってございます。継承しない理由といたしましては、ほとんどが後継者がいないとのことでございました。どのような支援を望むかについては、店舗改装補助や設備導入補助等の要望がございました。  市内全域の商店につきましては、依然として新型コロナウイルス感染症の影響もあり、経営が厳しいものと認識をしているところでございます。  以上でございます。 47 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 48 ◯14番(村上泰道君) 前回質問をいたしまして、その直後、年明け1月に青年会を中心に聞き取りをされたということで、まずは第一歩を踏み出していただけたということで大変ありがたいなというふうに思います。  ただ、事業継承を断念された理由として、ただいま後継者不足というご説明がありましたけれども、なぜ後継者不足に陥ってしまうのかというような詳細な分析というのは、基本青年会の方々は大体もう事業を継承された方々というふうに思います。  私の地域についても継承されている方が青年会へ加入しておりますけれども、そういった加入された方々は現在の支援策としてはこういった店舗改修や今後の展開のためのよりプラスの支援策を要望されたということで、そういったものが聞き取りされたということは本当に一歩進んだということでいいかなというふうに思いますが、継げなかった方やもう既に廃業されてしまった方というのはここ数年、見渡す限り言葉で言うとシャッターが閉まってしまって店を閉じたんだなということが分かりますが、なぜ後継者がいなかったのか、継げなかったのか。そういった分析をやはりしていかないと、そこにスポットを当てた支援策が十分なのか、そうでないのかという評価が難しいのかなというふうに感じます。  そこで、今回一歩進められたということでありますけれども、特に今事業を営んでいる方で継承の予定がない店舗やこれからどうしようかと考えられている方々への聞き取り調査というのをよりもっと進めるべきではないかなというふうに思いますが、そういったところが特に課題かなというふうにまずは思いますが、その辺りについてご説明をいただきたいというふうに思います。 49 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 50 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。課題についてでございますが、中小商店存続のための課題としては後継者不足の解消と事業継続のための店舗改装補助等の支援が必要であると認識をしているところでございまして、村上議員おっしゃるとおり、対象者への範囲を広げ、後継者がいない中小店舗への声を聞くなど、現状分析をさらに高めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 51 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 52 ◯14番(村上泰道君) こちらについては前回も提案というか、お話しさせていただきましたが、中小商店に限らず、特に農業支援等もそうですけれども、新規参入の方に対する支援策がどのようにされているかというのも、その技術の継承であったりとか、そういうのももちろんそうですが、所得補償が新規参入の就農者に対しては実施されている。ある程度独り立ちするまで、生きていかなければいけませんので、食べていかなければいけませんので、そういった最低限の保障がほかの分野ではありますけれども、展開されている。  であれば、やはり中小商店においても同趣旨のきちんと事業を乗り切るためのある程度の仕組みづくりや支援が必要なのではないかなというふうに思いますけれども、現在こういった中小商店に関する支援策はどのようなものを実施されているのかご説明をいただきたいというふうに思います。 53 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 54 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) 支援の状況についてご答弁申し上げます。まず、国でございますが、中小企業の事業継承支援窓口として、茨城県事業承継・引継ぎ支援センターがあり、無料で相談業務を行ってございます。当センターでは後継者人材バンクを運営しており、マッチング支援なども行ってございます。また、事業承継・引継ぎ補助金がございまして、事業承継や新たな取組をチャレンジする中小規模事業者を対象として補助を行ってございます。  市では、今年度から住宅・店舗等リフォーム支援事業費補助金を創設いたしまして、事業承継等を理由に店舗のリフォームを行った事業者への支援を行っているところでございます。また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者を対象とした国の事業復活支援金の上乗せ支援といたしまして、中小企業等事業復活給付金を交付するなど、中小商店等の支援を実施しているところでございます。 55 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 56 ◯14番(村上泰道君) 国、県、当市独自のものも含まれますが、様々連携しながら支援策は展開されていると。特に金融関係、お金に関する支援が多くなるのは、なりわいを継続するためにはどうしても金銭的な支援が必要になるということでそういったものが中心になるのも理解はしております。  これらの支援策の使われ方というか実施、対象予算に対する実行率がどの程度なのかというのはそれぞれ細かくなるかと思いますが、やはり一番最初に戻りますが、現在事業継承を足踏みされている方や困難にされている方、また事業継承を断念されてしまった方等の詳細な聞き取りを行うことによって現在支援策を展開しているものが本当に十分なのか。  逆に言うと、そもそも対象者がいないところに対する支援策が展開されているのか。現場の希望とこちらの支援策の乖離がないのかというのを分析するためには、どうしても現状の分析をやはり詳細に進めていく必要があるのかなというふうに感じております。  支援策の有効性について評価するための現状分析等も今後必要になっていくかなというふうに思いますが、今後こういった支援策についての取組をどのように考えられているのかお尋ねいたします。 57 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 58 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) 今後の取組についてご答弁申し上げます。まずは村上議員がおっしゃるとおり、さらに課題や足りない部分の調査として、後継者がいない中小店の方の声を聞くなど、現状分析を行いまして課題を整理してまいりたいと思います。  また、さきに述べました茨城県承継・引継ぎ支援センターの事業の紹介や店舗リフォームを市のホームページ等で積極的に周知してまいりたいと考えてございます。  さらに石岡商工会議所や石岡市八郷商工会と連携を取り、市内の空き店舗と新たな創業を検討している人とのマッチングを図りながら、創業支援事業費補助金などを活用して支援をしてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 59 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 60 ◯14番(村上泰道君) やはりこういった支援策は、何もしないとどんどん自然消滅のように消えていってしまうところに手を差し伸べていかなければいけないというのは行政の役割かなというふうに思います。  もちろん商店街のようにある程度目立つ範囲の中でなりわいを営まれている方々というのは比較的目が当たりやすいわけですけれども、市内にはもちろん大きなくくりでの商店街というのには入っているのかなとは思いますけれども、本当に個人で展開されている方、年配の方がこの間まで元気にやっていたのにもう具合が悪くなっちゃったからやめちゃったよというのを聞くと、どうしたらよかったのかなとか、だんだん町にそういった小さなお店がなくなっていく寂しさというのを感じるわけでありますけれども。  石岡市としての将来構想について前回市長に伺いましたけれども、本当にどうしていくのか。いや、コンパクトシティーなので、ある程度の集中は仕方がないよなのか。町々に小さな商店がきちんと根づいた身近なまちの構想にしていくのか。本当にこれは大きな道しるべでありますので、これら中小商店の支援についての市長のご見解を改めてお伺いしたいなというふうに思います。ぜひよろしくお願いいたします。 61 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 62 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。先ほど産業戦略部長が申し上げましたとおり、中小商店への課題と支援についてはまだまだ隔たりがあるということは認識してございます。まずはコロナ支援を行ってしっかりと事業継続の下支えを行ってまいりたいと思っております。  さらに事業継続に向けて頑張っている事業者ですばらしい商品を生産されている方もいらっしゃいますので、そういった方を市でも連絡を取り合いながら積極的にPRするなど、支援をしてまいりたいと考えております。  また、対象事業者だけではなくて、市内で不動産業を営む方々などと情報交換、意見交換をしながら、あらゆる可能性を探りながら支援策を考えていきたいと思っているところでございます。商店街、まちのにぎわいを維持してコミュニティーを維持していく、そういった役割が大きいと思ってございますので、しっかりと支援策を考えてまいりたいと思ってございます。 63 ◯議長(菱沼和幸君) 14番・村上泰道君。                 〔14番・村上泰道君登壇〕 64 ◯14番(村上泰道君) 支援策を展開すると同時に、やはり地元、私もなるべく近い地元のお店というのを利用していくふうにはしておりますが、大きな店舗があるとどうしてもそこに足を運んでしまうということではなくて、小さなお店も含めたまちづくりを市民全体で共有する、そういう意識づくりが必要なのかなというふうに思います。ぜひ今後の支援策の展開に期待をしてまいります。  以上で終わります。 65 ◯議長(菱沼和幸君) 暫時休憩といたします。10分程度といたします。                   午前10時57分休憩             ──────────────────────                   午前11時08分再開 66 ◯議長(菱沼和幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 67 ◯11番(谷田川 泰君) 11番・谷田川でございます。通告に従いまして2項目について質問をしてまいります。  まず、1項目目でございます。  石岡市の企業誘致の取組についてを伺ってまいります。  経済産業省の通年工場立地動向調査結果によりますと、2020年、茨城県は工場立地件数65件及び県外企業立地件数38件で全国1位ということになっております。また、工業立地面積95ヘクタールも全国2位、2021年も同様、5年連続で県外企業立地件数は全国1位と本県には多くの企業が進出をしてきております。  その立地箇所については、圏央道沿線をはじめとする県南・県西地域へ8割弱が進出しているという状況にございます。古河市の日野自動車、阿見町の雪印メグミルク、電気資材器具のネグロス電工、つくば市の日本ジェネリックなど、数多くの大手企業が立地をいたしております。  この地域に立地をする最大の理由としては、交通網の整備が進んでいるということが一番に挙げられております。都心への距離が40から60キロメートル圏内であること、圏央道の茨城県内区間が開通したことにより東名高速、中央道、関越道、東北道など6つの高速道路と結ばれ、都心を経由することなく全国各地へアクセスが可能となるなど、利便性が飛躍的に向上したことによるものとされております。  また、鉄道網も充実しており、つくばエクスプレスはつくばから秋葉原まで約45分、土浦から東京までを結ぶ常磐線も特急を利用すれば50分ということで立地が進んでいるというわけであります。このような状況の中で、本市の位置づけは常磐道のインターチェンジが2つあり、茨城空港へのアクセスのよさ、特急で東京まで1時間、全く他市と遜色がないように私は思っております。  さらに県においては、本社機能誘致のため本社機能移転強化促進補助金が創設されました。ロボットや次世代自動車といった新たな成長分野の本社機能や研究開発拠点の移転促進のために、上限50億円という全国でもトップクラスの補助額が設定されているわけであります。これらによって土浦市の日立建機、坂東市の大日精化工業、つくばみらい市の高砂熱学工業、つくば市のエーザイなど、県南・県西地域へ多くの企業が本社を移転いたしております。  県の広報によりますれば、昨年7月現在21社の企業が認定を受けており、2,900人の雇用が生まれたことが報告をされております。このような全国1位といった本県の企業立地の中で、本市の実績、取組はどのようになっているのか今回伺ってまいります。  本市においても、谷島市長の任期に合わせた石岡ゆめ創生プランの基本施策及びプロジェクトにおいて雇用、産業充実を掲げ、さらには本年4月の施政方針においては、持続可能な産業振興のため経済部を産業戦略部とし、産業プロモーション課を設置し、積極的な企業誘致活動を行うと自ら声高らかに述べられていたわけでございます。  しかしながら、現状において新たな企業が立地したとか、誘致に成功したとか、全く聞こえていないのが現状ではないでしょうか。言葉や計画だけ、実態がなければ絵にかいた餅になりかねないということであります。そういうことのないように、今回本市における企業誘致の取組の現状、そして今後の活動、取組方について伺ってまいります。  まず、1点目であります。ここ5年間の企業誘致による立地件数の実績をお願いいたします。全く実績がないように思われますが、本市にはどのような企業を誘致、または立地できたのか実績をお伺いしたいと思います。 68 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 69 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。平成29年度から令和3年度までの直近5年間で市内に新たに工場などを立ち上げた企業は3社ございます。また増設などを行った企業も10社ございます。  以上でございます。 70 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 71 ◯11番(谷田川 泰君) 3社あると。新たな誘致に成功したということでありますが、企業名は特別聞く必要がないので聞きません。その企業誘致のため、どのような取組をしているのかということであります。どのような方法で行っているのか。担当部署、担当者は何名なのか。専属なのか。また企業誘致のために会社訪問や関係機関に何回出向き、何社と協議を持っているかなど、具体的にお示しをいただきたいと思います。 72 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 73 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。企業誘致につきましては、産業プロモーション課の職員が兼任で3名体制で担当しております。今年の7月から8月にかけて柏原工業団地を中心に企業訪問を38件行ったほか、アンケートを行いました。この中で企業が抱える課題や求める支援策のほか、今後の増設の可能性や立地条件、インフラ整備など、工業用地として魅力を感じる地区についても調査をしております。今後はこの結果を基礎資料としまして、市内の未利用地の活用等について関係部署と協議をする予定でございます。 74 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 75 ◯11番(谷田川 泰君) 企業訪問やアンケートを実施したと。企業の求める支援策等を調査したということであります。現在本市の企業誘致に関する支援策、優遇制度についてお伺いをいたします。どのような支援策、優遇制度があるのかお示しをいただきたいと思います。 76 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 77 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。本市の企業誘致に関する優遇措置でございますが、初めに市内の製造業者で年間水道使用料が5,000立方メートルを超える企業に対しまして水道料金の一部を補助する製造業水道使用料金支援補助金を設けてございます。この事業は水道料金の一部を補助することにより既存企業の定着化を図るとともに、企業誘致の優遇策としてPRをしているところでございます。  次に、市内で工場等を新増設した際に、新たに市内在住の従業員を5人以上、中小企業にあっては3人以上雇用いただいた企業に対しまして、雇用した人数に応じて1人につき年12万円を最大3年間補助する企業誘致雇用促進奨励補助金を設けてございます。この事業は市内在住者の雇用を促進し、市税収入の増加及び雇用機会の創出に寄与しているものと考えてございます。ほかにも固定資産税の課税免除等の優遇制度がございます。  以上でございます。 78 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 79 ◯11番(谷田川 泰君) ただいまの答弁の中で市が指定する地域内という答弁がありましたが、詳しい場所はどこなのか。分かればお伺いをいたします。 80 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 81 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。柏原工業団地と荒金地区になります。  以上でございます。 82 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕
    83 ◯11番(谷田川 泰君) 次に、先ほど本市における優遇制度の答弁がありましたが、その中で固定資産税の課税免除の優遇制度があるということであります。その内容についてお伺いをいたします。 84 ◯議長(菱沼和幸君) 財務部長・佐谷戸君。 85 ◯財務部長(佐谷戸美紀君) 私からは、固定資産税の企業誘致に係る優遇制度につきましてご答弁申し上げます。市内における産業活動の活性化及び雇用機会の創出等を図るため、地方税法に基づく課税免除の制度を設けてございます。  この課税免除の制度の内容でございますが、市内におきまして製造業、情報通信業、運輸業、卸売業などの事務所や事業所を新設または増設し、かつ市内在住の従業員の方を5名以上、中小企業の場合は3名以上増加させる法人の所有する事業用家屋、事業用家屋を建設するための敷地を取得し、1年以内に着工した土地、事業用の償却資産につきまして、石岡市産業活動の活性化及び雇用機会の創出のための固定資産税の特例に関する条例に基づき、固定資産税及び都市計画税を最大3年間免除する制度でございます。  また、地方税法で定められております課税標準の特例による固定資産税を軽減する優遇制度などにつきましても石岡市税条例で定めてございます。  以上でございます。 86 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 87 ◯11番(谷田川 泰君) 優遇策、制度は分かりました。それで、ただいま本市の支援策、優遇制度について答弁があったんですけれども、これまでこの優遇制度を使って誘致できた企業はあるのかないのかお伺いをいたします。 88 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 89 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。直近5年間で3件の企業誘致実績がございますが、本市の優遇制度につきましては水道料金支援補助金を除いて他市でも実施しておりますので、本市の優遇制度により誘致できたか否かについては不明なところがございます。 90 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 91 ◯11番(谷田川 泰君) 3件の実績があるということでありました。これは優遇制度によるものかどうかは不明であるということでございます。  それでは、これまでに優遇制度の実績があったのかどうかお伺いをいたします。また、優遇制度において新たに生まれた雇用があれば、その人数についてお示しをいただきたい思います。 92 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 93 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。工場などの新設、増設の際に、市内在住の従業員を新たに雇用して企業誘致雇用促進奨励補助金の申請があった人数は、平成29年度から令和3年度までの5年間で57名、年平均11名でございます。ちなみにこの制度が創設された平成22年度以降毎年申請があり、この制度が浸透していることや地域で新しい雇用が継続的に生み出されている状況でございます。 94 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 95 ◯11番(谷田川 泰君) ただいまこれまでの実績が示されました。新しい雇用が継続的に生み出されているということでございます。私もこの質問に当たりましては、県の企業立地に関するホームページを確認いたしております。  そこには県内自治体の優遇制度の一覧が示されております。平成29年10月現在、固定資産税の課税免除制度は44自治体中23の自治体、それ以外は奨励金を支給しており、また雇用奨励補助も半数近い自治体が実施をいたしております。  県内の多くの自治体で同様の優遇制度を実施し、補助金の額も本市より多い自治体、さらに独自の奨励制度を上乗せして実施している自治体もございます。こういう状態において、企業誘致に対して他市に勝てるかどうか、非常に疑問ではないかというふうに思います。  さらに本市は工業用水ではありません。そのために製造業に対する水道料金補助制度をつくったわけでありますが、横一線の優遇制度の中で他市に勝る本市独自の制度は現在ない状況であると認識をいたしております。  この優遇制度の考え方については、なぜ企業だけを支援するのかなど様々な制約はあろうかと思います。しかし、そこから生み出される雇用、税収、定住等計り知れない効果があるわけであります。その点を踏まえ、今後さらに調査研究を重ねていただきながら、企業アンケートの結果等を反映できるように進めていっていただきたいと思います。猶予はないはずであります。  それでは、次に本市の唯一の工業団地であります柏原工業団地の稼働状況について伺います。現在柏原工業団地は何社創業をされているのか伺います。また何名くらいの従業員がいるのか。雇用の実態が分かればお伺いいたします。 96 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 97 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。令和4年8月末現在、柏原工業団地に立地する企業は43社、従業員数は3,908人でございます。 98 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 99 ◯11番(谷田川 泰君) 現在43社が創業をしている、従業員が3,908人という中で、ここで柏原工業団地に企業を誘致できる用地はあるのかないのかお伺いをいたします。 100 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 101 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。現時点において、柏原工業団地の用地には空きがない状況でございまして、今後用地の手当てが必要であると考えてございます。 102 ◯議長(菱沼和幸君) ここで産業戦略部長・塩畑君から答弁訂正の申出がありますので、これを許します。  産業戦略部長・塩畑君。 103 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) 先ほど私の答弁の中で製造業水道使用料金の支援補助金と企業誘致雇用促進奨励補助金につきまして、区域を柏原と荒金地区ということでご答弁申し上げましたが、こちらの補助金につきましては対象地域が市内全域となってございますので、訂正しておわび申し上げます。 104 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 105 ◯11番(谷田川 泰君) 現在43社が稼働し、3,908人という中で柏原工業団地に企業を誘致できる用地はあるのかないのかお伺いをいたします。先ほど答弁をいただきました。  次に進みます。  先ほどの答弁においては、現時点で柏原工業団地には用地がないということであります。進出したい企業がある場合、用地がないのにどうやって誘致できるのか少し不思議であります。他人の土地を勝手に紹介するわけにはいかないのであります。用地を確保してから誘致をするのが当然であろうと思います。実際に企業に出向き、本当に誘致活動をしたのか、またできたのか非常に疑問を抱くところでございます。どのように本市の紹介をし、用地に関して説明をしてきたのかお伺いをいたします。 106 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 107 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。現時点において柏原工業団地の用地には空きがない状況であり、電話等での問合せに対しては現状をお話しする状況でございます。そのほかとしまして、企業誘致と呼べるかどうか分かりませんが、市内の未利用地の紹介や既存企業の増設対応などを中心に現在進めている状況でございます。 108 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 109 ◯11番(谷田川 泰君) 今の答弁によりますと、結果的には今の状態では何にもできていないと、そういう状況だろうと思うわけであります。土地がありませんと現状を話す。そういうことで本当に企業を石岡へ呼べるのかなと思います。産業戦略部とか、産業プロモーション課とか、看板だけ付け替えても実態が伴っていないような気がしてなりません。  茨城県立地推進本部のホームページには、県内の工業団地13か所がアクセスや環境、設備、優遇制度、そして分譲価格が写真とともに紹介をされております。そこには小美玉市、笠間市、土浦市、行方市、茨城町といった近隣の自治体が掲載されております。  本市において、企業誘致をする上でその用地がない、工業団地に空きがないということは多くの雇用を生み出す製造業を誘致することは困難ではないかと考えるところでございます。この企業誘致において、基本となる工業用地の確保についてどのような考えを持っているのかお伺いをいたします。 110 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 111 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。本年度行った企業アンケート調査の結果等を活用しまして、企業のニーズや課題などを整理、用地の選定や確保について精査してまいります。その上で、市内の未利用地の活用等について関係部署と協議をしていく予定でございます。 112 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 113 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま企業のニーズや課題を整理して、用地の選定や確保について精査してまいりますということであります。これは今まで団地がいっぱいであった時点で考えるべきことでありまして、その周りからすればかなりの用地があります。その辺のスピードの遅さが現状につながっているのではないかというふうに思っております。  今後未利用地の活用等については、先ほども答弁で関係部署と協議をしていくということであります。そのスケジュールはどのようになっているのかお示しをいただきます。いつまでに未利用地の活用等について結論を出すのかお伺いをいたします。 114 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 115 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。今月中に本市の抱える用地確保に向けた課題解消のため、県の関係部署と協議を行う予定となってございます。その協議を経た上で早期に土地の選定や整備手法について結論を出していきたい、そのように考えてございます。 116 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 117 ◯11番(谷田川 泰君) 今後未利用地の活用等について関係部署と協議をしていくという予定でありますが、そのスケジュールについてお示しをいただければと思います。いつまでに未利用地の活用等について結論を出すのかお伺いをいたします。 118 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 119 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。いつまでという時期はこの場ではちょっと言えないんですけれども、今月中に県の関係部署と協議を行います。その上で早期に土地の選定や整備手法について結論を出していきたい、そのように考えてございます。 120 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 121 ◯11番(谷田川 泰君) ただいまの答弁でありますと、今月中に県の関係部署と協議をするということであります。そういう状況で何が前に進むのか、何が変わるのか、本気で取り組む気があるのかないのか少し疑わしくなるところでございます。  本当に将来を見据えたまちづくりをするのであれば、スマートインターチェンジ付近や多くの遊休地があるはずであります。現実にあります。その地域の用途を見直し、第2工業団地ではありませんが、大胆かつ積極的に具体策を講じていく必要があるのではないかと思っております。  そして、全国に発信していかなければ、企業に本市は目を向けてもらえないのではないかということであります。また、本市の土地の利活用は工業団地に限らず、住宅用地においても駅の近接の土地が農業振興地域であったりする場所もございます。これらを見直し、安価な住宅地が提供できれば、若い人たちの定住も促進されるのではないかというふうに思います。  そこで、お伺いをいたします。本市は幹線道路や今後開通するであろう道路の周辺は農振地域もしくは調整区域となっております。これらを解消しない限り企業誘致や人口増加は望めないと私は思っておりますけれども、見解をお伺いいたします。 122 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 123 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。議員ご指摘のとおり、本市への進出を検討する企業にとって、農業振興地域や市街化調整区域など、区域区分制度による規制が足踏みの要因になっていることも考えられます。今後企業誘致のために必要な支援や関連法などの規制緩和等について調査をするとともに、必要なものについては関係各所と協議を行い、本市の人口増を目指し、企業誘致を推進してまいりたいと思っております。 124 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 125 ◯11番(谷田川 泰君) 少し遅きに失している部分があるなというような気がいたしております。先ほども言いましたけれども、隣接の小美玉市には茨城空港テクノパークが既にあります。総面積51.7ヘクタール、分譲面積33.1ヘクタール、分譲価格が平米当たり1万1,900円から1万3,200円、豊富な水、安価な工業用水が使用できるわけであります。そこへは茨城空港アクセス道路が開通し、石岡小美玉スマートインターチェンジから首都圏や北関東に容易にアクセスが可能となったわけであります。こういう状況を踏まえますと、隣接の自治体には今後ますますの発展の可能性があるというふうに取られても仕方ないのではないかと思います。  しかしながら、本市には企業を誘致できるような工業団地、工業用地は現在ありません。これから検討していくということであります。これでは、他市と比較して同じスタートラインから立ったにしても、グラウンド10周分ぐらいはもう遅れちゃっているのではないかと私は感じてなりません。用地がないことは以前から分かっていたことであります。早急な対策が必要であると認識をいたしております。  今後生産年齢が減少し、本市の税収は減少傾向に向かい、雇用の場がなければ若者は流出し、ますます人口減少に拍車がかかってしまいます。本当に寂しいまちになってしまうのではないかと危惧をいたしております。企業誘致は持続可能な自治体経営という観点から最重要課題であると言っても過言ではないと私は思っております。この現状を踏まえ、どのような考えを持っているのか、またどのような具体策を講じていくのかお伺いをいたします。 126 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 127 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。企業誘致を進めることは地域の雇用環境の改善や地域の活性化を促し、市民の豊かな生活を守るために必要であり、非常に重要な政策だと認識しておりますが、一方で現在の本市には工業用地の不足という大きな課題がございます。  このような中、企業誘致につきましては土地の選定を第一と捉え、企業アンケート調査等の結果を基に土地の選定を進める次第でございます。その後で整備手法についての検討を行ってまいりたいと考えてございます。 128 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 129 ◯11番(谷田川 泰君) これから検討を行うということでありますが、もっとスピード感を持って進めていただければよかったなという気もいたしております。  企業誘致によって雇用が生まれれば人も集まるということであります。誘致した会社が大きな会社であれば、その人や通勤で訪れる人の人数も増えるわけであります。人が増えれば飲食店やスーパー、サービスを提供する店が増えます。地域は活性化していくということであります。これこそ市長はトップセールスをして実現を図っていくべきであると私は思っております。市長の考えをお伺いいたします。 130 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 131 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。この石岡市の持続的な発展のためには、以前より企業誘致を推進していくことが大変重要であると認識しております。今年度専門部署であります産業プロモーション課を新設いたしました。今後これまで以上に工業団地の既存企業、先ほど43社とお答えいたしましたが、そういう既存企業との連携を深めることにより関連会社の企業誘致につながると考えております。また、本市の強みである首都圏から近い立地や交通アクセスの利便性、自然災害が少ないことなどを生かし、積極的に企業へ足を運んで企業立地を強力に進めるよう指示しております。  一方、工業用地の確保という大きな課題があります。これについては、担当理事から説明があったように土地の選定が重要であると認識をしております。これについて、調査研究を早急に進めるよう指示してあります。今後工業用地の確保や企業誘致のために必要な支援の検討を行うとともに、私自身も移転や増設を検討している企業に対して積極的にトップセールスを行い、本市への誘致活動を進めてまいりたいと考えております。 132 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 133 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま積極的にトップセールスを行うという市長の答弁をいただきました。首都圏に近く、交通アクセスの利点といった企業誘致の優位性を生かすためには、早急に工業用地の確保を進めていっていただきたいと、このように思います。  9月1日の読売新聞に、境古河インターチェンジ周辺に大和ハウス工業など3社が大型貨物物流倉庫4棟を建設し、1,000人の雇用を見込むといったような記事が掲載をされております。一流企業で働くことができ、移住・定住する人が増えることに期待するといった境町長のコメントも紹介されておりました。  また、つくばみらい市では、常磐道の谷和原と谷田部インターチェンジの間に新たなスマートインターチェンジの整備を進めております。その周辺60ヘクタールについて、新たな産業拠点として開発調査を行っていくということであります。インターチェンジが開通する前からこの60ヘクタールについての調査をするということであります。  本市においても2つの高速インターチェンジを有しているわけでありますので、その周辺地域、柏原工業団地の隣接地域に大胆な政策展開も必要ではないかと思っております。まずは工業用地の確保を最優先的に進め、本市独自の優遇策の創設や市長のトップセールスによりまして新たな企業誘致を強力に進め、併せて既存の企業の転出を止め、増設を促すような経済の活性化策を講じながら、将来を見据えた積極的な取組をなされますよう強く要望をいたしておきます。この質問は終わります。  次に、市民サービスの向上について伺ってまいります。  私は、これまで市民サービス向上のため、おくやみ窓口の設置、書かない窓口を取り上げ、執行部において早急に取り組まれ、現在設置がなされ、多くの市民の方々から便利になったという声を聞き、大変うれしく思っているところであります。  市役所の一番の印象はやはり窓口、年に1回、数年に1回とか、あまり訪れることがない中で手続が簡単で、親切な対応によって市民の方々の市役所に対する印象は非常によいものになってくるものと考えております。そういった意味で担当部署の対応は評価されるものと思っております。  また、本市においても、休日の日直の対応、水曜日の窓口時間延長、繁忙期の休日開設、郵便局の協力等、市役所の窓口に出向くことが困難な方々に多くの対応がなされ、以前よりも身近な市役所になっているものと感じております。  そういった中で、最近市民サービスの向上を目指し、土日、祝日に窓口を開庁したり、駅前に市民サービスセンターを設置し、諸証明の発行ができる取組が多くの自治体で進んでおります。休日は年末年始のみで、毎日午前9時から午後5時まで、住民票の写しからマイナンバーの関係業務まで行っているという自治体もございます。休日開庁の曜日や時間、取扱業務は様々でありますが、多くの自治体が導入し、県内においても既に実施している自治体もあります。まさに市民の立場に立ったサービスの展開であります。  そこで、本市の土日、祝日の開庁によるさらなる市民サービス向上に向けた考えを伺ってまいります。現在行っている水曜日の窓口の時間延長をどのように評価されているのかまずお伺いをいたします。 134 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 135 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) ご答弁申し上げます。まず、水曜日の窓口延長の状況について申し上げさせていただきますと、利用される方が一番多い市民課の窓口で申請、届出、交付等の手続をされた方は、令和2年度が1,186人、3,101件のご利用、令和3年度は858人、2,925件のご利用があったところでございます。このように多くの皆様方にご利用いただいているところでございまして、日中お仕事などで手続に来られない方々への一助になっているものというふうに認識してございます。  以上でございます。 136 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。
                    〔11番・谷田川 泰君登壇〕 137 ◯11番(谷田川 泰君) 日中仕事で来られない方々にとって週1回ではありますが、窓口延長は市民サービスの向上に大いに役に立っているというわけでございます。そういう中で、その時間延長ですら市役所に来ることができず、手続が困難で土日、祝日に窓口開庁を求めるような市民要望が私のところにも来ております。このような市民要望を執行部において把握されているのかいないのかお伺いをいたします。 138 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 139 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) 土日、祝日の窓口開庁に関する市民要望についてでございますけれども、窓口開庁に関しての市民要望の意識意向調査等につきましては実施してございませんけれども、毎年実施しております市民満足度調査におきまして市民の方々からご要望があることは認識しております。  その中のご意見の一部を申し上げますと、平日は仕事中の外出が難しく、土曜日の午前中だけでも開庁していただけないかですとか、月1度でも土曜日の開庁をお願いできないか、または平日の窓口延長の曜日を増やしてほしい、そういったご要望が寄せられているというのは認識してございます。  以上でございます。 140 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 141 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま答弁をいただきました。市民意識調査においても土曜日の開庁や窓口延長の拡大を望む声、そのような市民要望を把握しているということでございます。これら市民要望を踏まえまして、庁内において土日、祝日開庁の調査、検討はされているのかお伺いをいたします。 142 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 143 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) まず、土日、祝日における窓口開庁についての検討の状況でございますけれども、土日、祝日の開庁に向けて、その前段といたしまして現在当市で取り組ませていただいている事例を申し上げさせていただきますけれども、転入転出などで混み合う時期でございます3月最後の日曜日と4月最初の日曜日、それから住民税の税額が確定された6月中旬の日曜日の3回につきましては臨時窓口の開庁を平成29年度より実施をさせていただいてございます。  また、今年度におきましてはマイナンバーカードの申請交付事務に対応するため、臨時窓口を随時実施させていただき、対応させていただいております。  現在のところ、私ども石岡市では年間を通じての土日、祝日の開庁について具体的な検討には至っておりませんけれども、これまでの本市の取組に加えまして、さらなる利便性向上に向け、市民ニーズですとか生活スタイルの変化の把握、他市の実施状況等も見据えながら関係部局と調整し検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 144 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 145 ◯11番(谷田川 泰君) 冒頭にも触れましたけれども、土日、祝日の開庁を実施している自治体は県内でも多くなってきていることは事実であります。執行部において他市の実施状況は把握されているのかいないのかをお伺いいたします。 146 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 147 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) 議員おっしゃられるとおり県内でも事例がございますけれども、その例を申し上げますと、例えば筑西市におきましては年間を通して毎月第2、第4の日曜日午前8時半から正午までを開庁しておりまして、主に証明書の発行事務を取り扱っているという状況でございます。  また、近隣のつくば市、土浦市におきましても毎週土曜日、あるいは日曜日を開庁いたしまして、こちらも主に証明書発行業務を行っていることを把握してございます。いずれも週1回程度の窓口延長と休日の日直業務のほか、開庁日を設けまして市民サービスの拡大を図っているという状況でございます。  以上でございます。 148 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 149 ◯11番(谷田川 泰君) 県内でも既に筑西市、つくば市や土浦市で実施されているということであります。本市において、土日祝日開庁の導入に際しどのような課題があるのかお伺いをいたします。 150 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 151 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) 課題についての認識でございますけれども、まず業務の範囲について1つ課題があろうかと考えてございます。実際実施する上ではこれまで実施している窓口業務は当然想定されることと思っておりますけれども、その他市民の皆様が望んでおられる土日、祝日に行ってほしい業務というものについて私どもとしてまた把握していく必要があろうかと考えてございます。  また、その業務の内容によりましては、他の官公庁が閉庁している場合において確認ですとか連絡ができないことで支障を来すことも想定されますので、その点についても1つ課題かなと思ってございます。また、職員の勤務体制につきましても、現在の人員では時差勤務ですとか勤務時間の振替の対応だけでは難しい面も想定されるかなというふうにも思ってございます。  一方、これまでマイナンバーカードを使いました証明書のコンビニ交付など、市役所の開庁時間にとらわれない多様なライフスタイルに対応する施策を進めてまいっておりますので、これらの取組との整合性などについても考えてまいりたいというふうに思ってございます。  以上です。 152 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 153 ◯11番(谷田川 泰君) ただいま導入に際し何点か課題が示されたわけであります。しかしながら、他市では既に実施をされているということでございます。問題は先ほどの課題も解決されているという認識をいたしております。他市を参考にしながらこの課題をどうしたらできるのか。そういう前向きな姿勢で取り組んでいっていただきたいと、このように思います。今後さらなる市民窓口サービス向上のために、早急に実施されることを望むものでございます。これについての市長の考えをお伺いいたします。 154 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 155 ◯市長(谷島洋司君) さらなる市民サービスの向上につきましては、多種多様化するライフスタイルの変化や、共に多様な生き方ができるワーク・ライフ・バランスの推進に合わせ、私たち行政が取り組まなければならない課題であると考えております。  市民ニーズを的確に捉え、土日、祝日の開庁を含めた誰もが利用しやすい窓口サービスの拡大を図ることは、議員ご提案のさらなる市民サービスの向上につながると認識しております。私としましても、実現に向けての検討を指示してまいります。 156 ◯議長(菱沼和幸君) 11番・谷田川 泰君。                 〔11番・谷田川 泰君登壇〕 157 ◯11番(谷田川 泰君) ありがとうございます。市長もこの問題に対して積極的に取り組んでいくという答弁をいただきました。この問題は先ほどの答弁でもありますように多くの課題があることは承知をいたしております。職員も減っている中でどのような配置や時間の調整をするのか。解決をしなければならない部分もたくさんあるのは承知しております。しかしながら、市民サービスを第一と考えながら、積極的、また部局横断的に議論をしながら一日も早い実現を望むものでございます。  市民はこの市役所の対応に対して必ずしも喜んでくれるとは限らないかもしれませんが、ごく一部の人の利便性、そしてこれからだんだん年配の方が多くなることも踏まえながら、ぜひとも実現に向けた努力をしていただきたいと強く要望いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 158 ◯議長(菱沼和幸君) 暫時休憩といたします。午後1時から会議を開きます。                   午前11時56分休憩             ──────────────────────                   午後 1時00分再開 159 ◯議長(菱沼和幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 160 ◯1番(鈴木康仁君) 1番・鈴木康仁でございます。通告に従いまして2項目、順次質問させていただきます。  現在石岡市では公共工事の前払い金制度がありまして、一部の工事には工事の2分の1を経過した時点で前払い金を支払えるような状況なんですけれども、現在の工事前払い金の対象工事の条件についてお伺いいたします。 161 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 162 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) ご答弁申し上げます。現在の工事前払い金の対象工事条件につきましては、石岡市公共工事前払金取扱要綱第2条に定めがございまして、条文を読ませていただきますと、土木建築に関する工事または測量で、市が発注する1件の請負代金額が500万円以上のものとするとしてございます。  以上でございます。 163 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 164 ◯1番(鈴木康仁君) 500万以上の工事ということなんですけれども、そうすると逆に言うと500万以下の工事というのは、中には例外があるかもしれませんけれども、対象となる500万以下の工事に入れるような業者というのはランクづけで決められるのでしょうか。 165 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 166 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) 工事案件につきまして、工事の種別、それからその金額に応じましてそれぞれ条件付一般競争入札を行う場合は条件を付してございますけれども、それに応じて結果的に500万以上になるかどうかというのは決まってくるものと認識してございまして、500万円以上の工事ですと何ランクというふうにランクと連動しているものではないと理解してございます。 167 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 168 ◯1番(鈴木康仁君) それでは、昨年度の工事前払い金の利用状況についてご説明をお願いいたします。 169 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 170 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) ご答弁申し上げます。昨年度の工事前払い金利用状況でございますけれども、対象とさせていただく500万円以上の建設工事、それから建設コンサルタント、これについては測量、設計を含むものとご理解いただければと思いますけれども、これらは88件ございました。これらのうちご利用になったのが54件で、パーセントで申し上げますと61.3%でございました。  内訳を申し上げますと、建設工事が68件のうち46件で67.6%、先ほど申し上げた建設コンサルタント業務につきましては20件のうち8件、40%の社がご利用いただいたという状況でございます。  以上でございます。 171 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 172 ◯1番(鈴木康仁君) そうすると、工事のほうに関してはおよそ8割ぐらいの使用率で、測量なんかは半分ぐらいということで、やはり前払い金の対象が材料の支払いや労務費の支払いに行くということでこのような比率になっているのかなと思います。  工事前払い金対象以外の500万以下の工事についてお伺いいたします。業者が竣工届を出して、その後に工事が終わって完了図書を出して検査までの期間、そして支払いまでの期間、これが分かれば教えていただければと思います。 173 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 174 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) ご答弁申し上げます。昨年度契約検査課におきまして検査を実施した工事前払い金の対象外工事は49件ございました。これらの完了から支払いまでの日数につきましては、受注者の工事主管課への完成書類提出から検査実施までが平均で8.8日、検査から支払いまでが平均で28.5日となってございます。  以上でございます。 175 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 176 ◯1番(鈴木康仁君) 竣工図書を上げてから検査までが約8.8日、支払いまでが検査後28.5日ということですけれども、対象事業の500万以上の工事と比べたときには、これは遜色なく日数はこんなものなんでしょうか。 177 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 178 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) 500万円以上の日数についてただいまの区分に従って申し上げますと、500万円以上の工事で書類の受領から検査までが7.6日、検査から支払いまでが31.8日となってございますので、書類の受領から検査までは500万円未満のほうが1日程度長く、検査から支払いまでは500万円以上のほうが3日程度遅くなっているというような状況でございます。  以上でございます。 179 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 180 ◯1番(鈴木康仁君) 工事前払い金と関連することなのでちょっとずれるんですけど、聞きますけれども、私が聞いている中で竣工図書を出して検査までに随分期間を置かれるというような声も、1社のみならず数件聞いておるんですけれども、そういった事例とか、なぜそういうふうになっているのか理由が分かれば教えていただきたいと思います。 181 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 182 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) 書類の受領から検査まで日数をいただいている業者さんが多いというお声に関しては大変申し訳なく思ってはおりますけれども、この検査までの一応法的な基準といいますか、財務規則上は14日以内に検査を行うということで定めがございまして、先ほど申し上げた8.8日で平均検査をやらせていただいているというふうに認識してございますので、これについてはご理解を賜りたいなと思っております。また、検査に関しては、契約検査課の職員にとどまらず検査員という者を別途に任命いたしまして迅速化に努めているという状況でございます。  以上でございます。 183 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 184 ◯1番(鈴木康仁君) 部長がおっしゃられたとおり進んでいればいいんですけれども、私が聞く中で中には監督員が若い方だったり経験が未熟な方で、指導がついていないがゆえに1か月も2か月も検査までに待たされる事例もあると聞いていますので、この辺も改善していただきたいと思います。  なぜ私が工事前払い金について今回質問しているかといいますと、先ほどランクだけではないということを部長が答弁されたんですけれども、私も今も建設業を営んでおりますが、入札に入っているときに、工事関係者以外は分からないのかもしれませんけれども、土木で言うならAランク、Bランク、Cランクというものがあって、受注金額もそのランク、そして完工高というものがありました。それの基準になるのが何かといえば経営審査というものです。  経営審査って一般の方は知らないかもしれないんですけれども、完工高が3億、4億あってもCランクの会社もあります。というのは、技術者の数、完工高、福利厚生と社会保険もありますが、点数をつける上で大きいウエートを占めるのが有利子負債であったり、転化率であったり資産の量とか、そういったものがかなり入ってくるんですね。  そういう中で基本的には500万以下、前渡金対象事業以外の工事に入られる業者というのは、私の感覚かもしれませんけれども、Cランクが多いんです。Cランクの方々で例外もありますが、本当に経営内容がなかなか厳しい業者さんも正直おられます。発注者側からすれば、じゃ、取らなきゃいいだろうと思われるのかもしれませんけれども、やはり適度な技術を保つためには公共工事もやっていかなければならないと私は認識しています。  その中で、入札が競争ですので、どれが取れるかというのは分かりません。1週間違いとかで。その中で500万の工事でも2本取ってしまうときもありますし、3本工期が重なってしまうときもあります。そうなってくるとどうしても労務費、そして資材の請求も上がってきてしまいます。そうすると500万以下の工事であっても、合算が高くなったりする場合も懸念すると本当に業者はきつい部分があります。  例えばこれを入札案件全てに前払い金を適用するとなると、行政側は何か不都合なこととか、そういった手間なんかが増えるものはあるのでしょうか。 185 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 186 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) 手間と申し上げるのも大変失礼なことになりますので、手続的に額を下げますと当然件数は増えてまいるわけですので、その件数についてのみお答え申し上げますと、入札の案件になりますと、建設工事で申し上げたいと思うんですけれども、130万円以上に前払い金の対象条件を引き下げた場合は、先ほど500万円以上の場合は68件と申し上げましたが、130万円超ということになりますと全部で117件という件数になります。ですので、68件のおおよそ倍まではいきませんけれども、倍弱の件数にはなりますので、その手続について事務は多少増えることにはなろうかと思いますけれども、私どもとしてそれが不可能な数字というふうには認識してございません。 187 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 188 ◯1番(鈴木康仁君) さほどの障害がないということで私は今理解しました。  工事前受金、全ての工事を恐らく業者、私も前渡金は何回か使ったことが正直あるんですけれども、使う側もある程度の提出物があるので、全てを出すとは思っておりません。業者も。  ただ、先ほどの話に戻っちゃうんですけれども、市の担当課の監督員さんが、言い方は悪いですけれども、机の上で温めてしまったり、検査がどうしても公共工事って一気に出る量が多いので、完成時期も一緒なんですよね。その中で検査官が足りずに検査が待たされるような状況が多々あるので、まず1点はその点を改善するべきだと私は思っています。  そして、3番目の質問に移っていくわけですけれども、市の500万以下の工事って地元の業者がほとんど落札されているかと思います。地元の企業が昔だったらば銀行に市の契約書を持っていくと運転資金としてすぐ借りられたんですけれども、今なかなかそういう状況ばかりではないので、500万以上の条件を緩和していただきたい、そう思うんですけれども、市長はその点についてどうお考えでしょうか。
    189 ◯議長(菱沼和幸君) 総務部長・武石君。 190 ◯総務部長(併任)消防本部理事兼コンプライアンス推進担当(武石 誠君) ご答弁申し上げます。工事前払い金対象工事条件の緩和でございますけれども、中小企業の事業活動を支援していく上で考慮していくべき事項であるというふうに考えてございます。  工事前払い金対象工事条件の県内の事例を申し上げますと、36自治体が500万円以上ということで設定している一方で500万未満の設定をしている自治体も多々ございます。私どもといたしましては、今後そういった事例を研究するとともに、関係部局と協議を行ってまいりたいというふうに考えてございます。 191 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 192 ◯1番(鈴木康仁君) 部長に今周りの状況を答弁していただいてなかなか500万以下がないということでしたけれども、ただ経営審査の指名願いを出している業者は公開なので、いろいろ見ていますと、逆に言ったら石岡の業者さんは他市町村に比べて内部留保金が少なかったり、余剰金が少ない。有利子がある、多め。有利子と言っても、経営審査って経営者が会社に貸したものまで有利子負債になってしまうので、実際どこまでの数字かというのは分からないですけれども、ただ余裕が今だんだん、このコロナ禍のせいもあるのかもしれないですけれども、入札も激化して余剰金、猶予金が少ない会社が増えております。  石岡市の建設業者においては本当に夢を持っていただきたい。Cランクの仕事をこなしていくうちに余力がついて、Bランクの経営審査内容になってBランク、ましてAランクと。そして、力をつければ市外の仕事も受注できるような企業に育てていくのも私は行政の役割だと思っていますので、支出的には何も増えませんので、ぜひとも緩和していただきたいなと思います。市長、最後どうですか。 193 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 194 ◯市長(谷島洋司君) ご答弁申し上げます。工事前払い金対象工事条件緩和につきましては、議員おっしゃるとおり地場産業育成、地域経済の発展のために重要であると考えております。今後工事前払い金対象工事条件の緩和に向けた検討を指示してまいります。 195 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 196 ◯1番(鈴木康仁君) ありがとうございます。私も議員になって3年半が過ぎまして、私も人間ですので、部長や何かと顔見知りになれば言いづらいことなんかも多いんですけれども、最初に選挙に出たときに思ったことは、自分の業界のことや自分の周りのことを代弁できるようになりたいということで今回させていただきました。  本当に業者が困っていること、業者はなかなか発注者に言いづらいところもあるかと思います。ただそういうときにも耳を傾けて、一緒にまちを豊かにしていくということでよろしくお願いいたします。こちらで1項目目の質問を終わらせていただきます。  2項目目の質問に入らせていただきます。  2項目目、今年度の企業誘致活動について。先ほど先輩議員が細部にわたって質問されましたので進めづらいんですが、なるべく重複を避けて質問していきたいとは思いますけれども、ダブって質問しちゃうことは許してもらいたいなと思っております。  企業誘致に関しても、私は本当にこのまちが存続するために一番大切なことだと思っております。議員にならせていただいてからも、定期的にこの企業誘致については質問してまいりました。ただ、先ほど先輩議員もおっしゃいましたが、どうしても目に見えた形が見えてこない。私がここで初めて質問してから3年半以上がたってもなかなか状況が改善しない。そういう中でもう一度担当部には気持ちを含めて説明していただきたいと思います。  企業誘致の取組活動についてお伺いいたします。今年度の取組活動についてはどのようなものが実際に行われてきたのか。先ほどの先輩議員の質問の中で工業団地等アンケートを取ったり、会話の面を持ったということは聞きましたので、市外の業者、新規の業者に対してどのようなアプローチを取ってきたのかお伺いいたします。 197 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 198 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。市外の業者とのことでありますので、直接的な業者との聞き取りは行ってはおりませんけれども、金融機関であるとか、あとジェトロのほうから聞き取りをしまして進めている状況でございます。 199 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 200 ◯1番(鈴木康仁君) 理事にお伺いするんですけれども、産業戦略部になって塩畑部長を含め担当になってから今までの活動と何か変わった点ってあるんでしょうか。この3年半本当に定期的に私が質問した中で何も動きが変わらない。変わったのは担当課の名前だけなんですね。そんな中で担当されてから何か変えたこと、また部下の方に今度はこういうふうにやっていくんだということがあれば教えていただきたいと思います。 201 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 202 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。4月から現在までなんですけれども、まずは柏原工業団地などの企業と連携を密にするために聞き取り調査やアンケートなどを行って今後工業団地をいかにしてつくっていくか、そういったことを進めているところでございます。 203 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 204 ◯1番(鈴木康仁君) 本当に聞きづらいんですけれども、恐らく今までも工業団地と会話をしてきたり、アンケートを取ったり、調査、利用地はどういうものが要望ですか、工業団地はどこが空いているんですか、どういったところがあれば進出するんですかというのも過去にもずっと、変な話私が恐らく議員になる前からも継続してやってきたと思うんですけれども、いつまでそれをやっているんですかね。これはゴールはどこなんですかね。お気持ちを。 205 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 206 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。新たな工業団地等を造成するためには、まず県のほうに出向きましてその手法であったりだとか、そういったものを聞いていきたいと思っております。  新たな工業団地なんですけれども、これをつくることによって石岡市がより魅力的な市になると自分は思っております。そして、金融機関とかあとジェトロのほうからもぜひもう一つ工業適地をつくっていただけないかというお話はいただいておりますので、前向きに進めていきたいと、そのように思っております。 207 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 208 ◯1番(鈴木康仁君) そこまで分かっているならばもう実行に移す時期だと私は思います。先ほど先輩議員もおっしゃったとおり、今、茨城県は全国でも企業誘致数がトップクラス、そして既存の工業団地には空きがない。新しい用地を望まれる方も多い、声を聞いているというのであれば、だとするならばそれを形にしていくために何が必要かは分かっているかと思います。その前段として、まずは公有地で空いている遊休地があると思うんですね。そういったものの財産の活用、これについての考えをお伺いいたします。 209 ◯議長(菱沼和幸君) 財務部長・佐谷戸君。 210 ◯財務部長(佐谷戸美紀君) 私からは、まず公有財産の未利用地の状況についてご答弁申し上げます。現在財務部で所管しております公有財産のうち、令和3年度末現在、普通財産の土地は560筆、約27万2,000平方メートルございまして、そのうち賃貸借等をしております土地が306筆、約11万2,000平方メートル、残りの254筆については約16万平方メートルですが、未利用地となっております。しかしながら、この未利用地のうち1,000平方メートルの土地が約9割の状況でございます。  また、この未利用地の利活用といたしましては、これまでも売却などは行ってございますが、本年度におきましても企業なども含め、民間等へ公売する準備などを進めている状況でございます。今後におきましては、企業誘致に資する普通財産の情報提供等につきまして関係部局と連携を図りながら対応等を進めてまいりたいと思っております。  以上です。 211 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 212 ◯1番(鈴木康仁君) 財務部長の答弁で利用状況や空き状況については今把握しました。これを生かすのは産業戦略部だと私は思っていて、昨日もホームページを見ていたんですよね。ですけれども、そういう空いている土地の募集状況とかそういうものは一切出ていなくて、既存の満室の工業団地の先ほど先輩が聞いたような43社が3,908名を雇い入れ、うち100人以上の従業員がいる会社が12社、50人から90人が何社何社というようなものしかホームページに載っていなくて、これどうでしょうね。  たまたま企業が立地的に石岡市がいいなと思ったときに、市のホームページを見るかどうかは別として、中には小さい企業もあるかもしれませんけれども、中小の企業があるかもしれませんけれども、目に見えるデータ化をしていかないと、せっかくいいホームページを持っていても無駄じゃないかと思うんですけれども、部長、そこのPRはどうでしょうか。 213 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 214 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) 公有財産の未利用地と企業のマッチングでございますけれども、これまでも公有財産の未利用地につきましては本市への工場移転等を検討しているとして問合せはありましたが、企業が求める立地場所であったり、敷地面積などによりマッチングには至っていないのが現状であります。今後施設の統廃合により未利用地が多くなることも予想されることが想定されますので、引き続き関係部署と連携して進めてまいりたいと思っております。 215 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 216 ◯1番(鈴木康仁君) 関係部署と連携しての言葉がもう今日だけでも何回聞いたのか分からないんですけれども、あくまで連携も大切ですけれども、旗振り役が必要なんですよ。もちろんトップである谷島市長にも振っていただきますけれども、戦略部を担っている廣瀬理事にも責任を持って、自分が企業側だったらというスタンスでホームページ等も管理していただきたいなと思っております。これは本当にすぐやれることですし、特別予算がかかることではない。石岡が事業を進めていく中で一番問題なのはスピード感がないことです。なので、これは早急に対応をお願いします。  3番目、石岡市には商工会議所及び商工会があります。そことの連携取組について、企業誘致の面でご説明をお願いいたします。 217 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 218 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。これまで市内に進出を希望する企業からの問合せ等について、商工会議所や商工会からの情報提供をいただいたり、商工会議所からは東京商工会議所への紹介をしていただくなど、企業誘致の推進に向けて連携をしてまいりましたが、今年度は連携に至っていない状況でございます。 219 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 220 ◯1番(鈴木康仁君) 今年度はコロナ禍もあるんでしょう。連携に至っていないという答弁でしたけれども、今年度はさておき、今までも私が捉えているのは、商工会にたまたま企業が問合せをして、商工会議所さんが石岡市に振ってくれるような、そんなメカニズムというか、感じだったと思うんです。  でも、それじゃ、先ほど先輩議員が言ったように、県内に工業団地だって13工業団地が募集をかけていて、同じような利便性の高いところも県内には多くある中でどこが抜きに出るか、どこが真剣に持ってくるかという中でそれではいけないと思うんです。  商工会議所と商工会って別団体なんですけれども、1つの市町村に2つそろっているので、定期的にそういった聞き取りやなんかをしていく機会を積極的に市がリードしてつくっていかなければいけないと思うんです。  僕ちょっと商工会はあまり分からないんですけれども、商工会議所も会頭になると関東に出向したりといろいろなものがあって、その中で大手企業の社長さんなんかとも対面して会話をする機会、また委員会が同じだったりそういう場面があるんですよね。  なので、そこをしっかり連携して使っていくことで、もう市は当然雇用も増えるし、税収も上がる。そして、現在の商工会議所の会員だって商売につながるんですよ。人口が増えれば商売が豊かになるし、関係企業が新規に入ることもできるので、この点についても速やかにそういう機会を持って進めていただきたいと思うんですけれども、廣瀬理事のお考えはいかがでしょうか。 221 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部理事・廣瀬君。 222 ◯産業戦略部理事兼産業プロモーション担当(廣瀬政和君) お答えします。今後はご提案いただきました点についても商工会議所等とこれまで以上に連携を密にして進めてまいりたいと考えております。 223 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 224 ◯1番(鈴木康仁君) ぜひやってください、本当に時間です。以前先輩議員がTX推進のときに早いですよと。時間を早くしないといけないんですよとおっしゃっていましたけれども、この企業誘致に関してもスピードが大切です。  そして、今回TXで今駅前通りもそうだし、町なかに商工会や地元企業さんや行政が一緒になってのぼりを立てて必死に連携してTX推進を運動していますけれども、理事の行動1つ、市長の行動1つで企業誘致だって同じようなことができるんじゃないかと思っていますよ。  石岡は本当に水の問題とか、用地の問題とか、抱えるものは多いんです。でも、ずっと30年も前から分かっていて何一つ変わってないのも石岡なんです。今騒がれています複合文化施設、これも大切なことだと私も思っています。でも、私の理念としては雇用がないと人口はどんどん減っていってしまう。働く世代が増えないと30年後、40年後の石岡はないと思っています。やはり雇用が一番大事です。  今来られている上曽トンネルだって流出のためのトンネルになっては仕方ないんですよね。石岡に企業があればそのトンネルを使って物流が入ってきたり、働く人が通勤に使ってくれたりするかもしれないけど、今上曽トンネルが抜けたら、ちょっと個人名なのかよく分からないですけど、例えば筑西のファナックさんに行くための道になってしまったり、逆になってしまいますよ。企業誘致こそが石岡市が抱える問題の一丁目一番地だと私は思っています。  そこで、最後に市長にお聞きします。市長、企業誘致について、今後の活動方針も含め以前トップセールスと語っておりましたが、改めてそのお気持ち、決意をお聞かせ願えればと思います。 225 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 226 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。この石岡市の持続的な発展のために企業誘致は重要な政策だと認識しております。これまで以上に事業を推進するために、まず今年度から産業戦略部の産業プロモーション課を新設いたしました。この課におきましては積極的に企業へ足を運んで貴重な意見を吸い上げ、そして企業立地を強力に進めていきたい、そういう考えに基づいてこの課、あるいは全庁的な取組を行っていくところでございます。  私自身もトップセールスを行うなど、自らが職員とともに活動することで、移転や増設を検討している企業に対して積極的な石岡市のPRと本市への誘致活動を行ってまいりたいと思います。しっかり企業を誘致していく、あるいは雇用を生んでいく、そういう取組に全力を挙げてまいります。 227 ◯議長(菱沼和幸君) 1番・鈴木康仁君。                  〔1番・鈴木康仁君登壇〕 228 ◯1番(鈴木康仁君) 市長が好きな言葉の中に未来の子どもたちがという言葉があります。本当に子どもたちが大人になってまたここで家庭を持って暮らしていくためにも、雇用というのが本当に大事だと私は認識しております。  もし石岡単独でできないならば、先ほど隣接の小美玉市や行方市の工業用地がありましたけれども、そこなんかとも連携をしながら、そこで働く雇用が石岡に家庭を持てるとか、全部を石岡で担うにはもしかしたら予算が足りないのかもしれない。その中でうまくこの地域として連携できるもの、小美玉が得意なもの、行方が得意なもの、かすみがうらが得意なもの、でも石岡がこういう面ではいいものというのが分析すればはっきり分かるし、本当に廣瀬理事が協議とか調査と言いましたけれども、もう協議調査は今までも本当にやっているんですよ。石岡は。  議事録を見たりしても、過去何年も何回も担当部長が代わるたびに同じような答弁が出ていて、廣瀬理事が違う部長に代わったらまた同じ一からスタートするでは仕方ないので、ここでしっかりと市長をトップリーダーにして方向性を決めて歩み出さないと、一歩踏み出さないと本当に手後れになってしまうと思います。  今回出ている複合文化施設も含め、そういった立派な建物も維持できる。今から問題になってくる施設の統合や学校教育の問題も税収を上げなければ全てできませんので、税収を守ることと人口を減らさない。そのために企業誘致を一番念頭に置いていただきたいと思います。部長、本当に部長の役目、理事の役目は大きいですから、ぜひ行動に移していただければと思います。  以上で私の質問は終わります。ありがとうございます。 229 ◯議長(菱沼和幸君) 暫時休憩といたします。10分程度といたします。                   午後 1時38分休憩             ──────────────────────                   午後 1時49分再開 230 ◯議長(菱沼和幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 231 ◯3番(新田 茜君) 議席番号3番・新田 茜でございます。今期定例会におきましては通告を2項目しておりますので、一問一答方式で順に伺ってまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、質問項目1、石岡市における農業支援策についてを伺ってまいります。  農林水産省のデータによりますと、ふだん仕事として主に自営農業に従事している基幹的農業従事者の数がピークであった1960年代、全国で1,175万人あったのに対し、2020年には136万人と当時の10%以下に減少したとの報道が先日テレビでなされておりました。この背景には、現在の日本の農業が抱える課題の多さが深刻化していることにあると考えます。  そして、その中でも主なものとして農業者の高齢化、そして担い手の不足、また耕作放棄地の増加、そして価格競争の激化などがよく上げられております。そこに加えまして米価の大幅な下落、またロシア、ウクライナ情勢により加速している飼料、肥料の高騰など、深刻化する課題が山積している状況にございます。そして、長引くコロナ感染拡大もこの原因の1つとして上げられております。  ただ、その一方で、このコロナ禍により食や農村地域への関心が高まり、農業へ興味を持つ若者であるとか、また都心部の企業が増えているといった現状もございます。これはある意味では地方の自治体にとってはチャンスであると私は捉えております。そういった状況を生かすための石岡市の取組と対応についてを伺ってまいります。  まずは、石岡市の現状をお聞きしたいと思います。(1)石岡市における新規就農、また農業参入の支援策について、現在どのようなメニューがあるのかお伺いいたします。 232 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 233 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。新規就農者への支援策についてでございますが、石岡市独自の支援策といたしまして新規就農者研修制度、朝日里山ファームで有機農業コースと果樹施設園芸コースを用意し、市外から石岡市に移住して独立就農を目指している方を研修生として受け入れております。また、独立後の農地や住居の確保に市として仲介をしているほか、新規就農者の設備投資の補助や農家からの指導など、JAや県と連携し、生産者の育成支援に取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 234 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 235 ◯3番(新田 茜君) 今、石岡市独自の取組についてをお答えいただきました。では、国の施策で各都道府県に設けられている農地中間管理機構、農地バンクの活用についてはいかがでしょうか。伺います。 236 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 237 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。農地中間管理事業、通称農地バンクの活用と実績についてでございますが、新規就農者などから空き農地の情報を求めた場合、農地バンクの貸付希望が出されている農地や、農業委員会でストックしている農地情報から希望の条件に合う農地を紹介するなど、農地の有効活用に努めてございます。  また、農地バンクの活用実績でございますが、平成26年から事業がスタートし、令和3年度までに農地バンクを活用して貸し付けられた農地は地権者が490名、面積が185.73ヘクタールとなってございます。
     以上でございます。 238 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 239 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。平成26年から令和3年度までの実績ということで、490名と面積が185ヘクタールということで約10年ほどの数字であったかと思います。これはしっかり活用がなされているのか、ちょっと私も農業に関しての知識というものが浅いものですから、この実績が石岡市として十分に効果があると判断しているのかどうかという部分は分かりませんけれども、全国的に見るとこの農地バンクというものはあまり活用がなされていないといった情報をよく目にします。  そして、今それぞれの制度について伺いましたけれども、では、その実績として、ここ数年での新規就農者の数と年齢、また出身地など、どういった方が新規に就農されているのか。石岡市の傾向についてお伺いいたします。 240 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 241 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。新規就農者の人数でございますが、市で把握している過去3か年の人数になりますが、令和元年16人、令和2年10人、令和3年13人となってございます。  新規就農者の出身地と年齢でございますが、首都圏など県外からの移住就農者が約4割となっておりまして、県内で市外からが約2割、残り4割が市内出身となっております。就農前は会社員として働いていた方がほとんどでございまして、また年齢につきましては以前は30代から40代が中心でございましたが、近年は20代での就農者も増えており、若い方の農業への関心が高まっていると思っております。  以上でございます。 242 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 243 ◯3番(新田 茜君) 新規就農者の傾向としては30代、40代中心で、最近では20代の就農者も増えているということでありました。また、出身地に関しては首都圏、県外が4割を占めているというお答えでございました。では、新規就農者の種別の内訳はどのようになっておるのかお伺いします。 244 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 245 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。新規就農者の品目別の内訳でございますが、市の研修制度が有機農業の露地野菜ということや、農業に参入するコストが少ないことなどから、品目別では野菜などの畑作が多くなっております。その他イチゴやブドウ、畜産での就農がございます。  以上でございます。 246 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 247 ◯3番(新田 茜君) 野菜などの畑作がメインということで、ほかにイチゴとかブドウの果樹、また畜産ということでありましたけれども、今お答えいただいた中に稲作が含まれておりませんでしたけれども、稲作での新規就農者の状況についてはいかがでしょうか。伺います。 248 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 249 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。稲作での新規就農者数でございますが、稲作には機械や施設など初期投資に多額の費用がかかることから、新規での稲作への参入はほとんどない状況にございます。  以上でございます。 250 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 251 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。稲作については初期費用がかかるということで、新規での参入者がほとんどいない状況ということでありましたが、では、現在石岡市において稲作をされている農業従事者はどのぐらいいるのか伺います。 252 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 253 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。稲作の従事者数でございますが、農林業センサスの数字になりますが、1,600経営体となってございます。  以上でございます。 254 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 255 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。では、その中である程度大きく展開をされている大規模農家のイメージがあり、そして担い手農業者とも言われている稲作での認定農業者数の数を伺います。そしてまた、その中でも法人とされている農家数についてもお答えいただければと思います。お願いいたします。 256 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 257 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) 認定農業者の中での稲作農家数でございますが、認定農業者236経営体のうち99経営体となってございます。その中で法人は1経営体のみとなってございます。  以上でございます。 258 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 259 ◯3番(新田 茜君) 市内で稲作をされている農家数は1,600あって、その中で担い手農業者と言われている認定農業者数は稲作99で法人1経営体ということでありました。こちらに関しては認定を受ける際に5年間の経営改善計画を出して、さらに5年が経過した後にまた再度計画を提出し、再認定を受けるといった形、流れになるかと思いますが、この認定農業者の増減についてはどのような傾向にあるのか。こちらは全体で構いませんので、お示しいただければと思います。 260 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 261 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。認定農業者の再認定の増減でございますが、ここ数年は認定農業者自体減少傾向にありまして、再認定しないで失効する件数が新規認定数を上回る状況でございます。稲作に関しましても高齢のため再認定しない方が増えており、減少傾向となってございます。  以上でございます。 262 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 263 ◯3番(新田 茜君) 担い手農業者数も再認定せず失効する件数が新規認定者を上回るということでございました。こちらは国勢調査などの結果を見ましても、やはり年々農家数というものは減少しているといったデータが出ておりますので、こちらは稲作に限らず後継者の育成と新規就農者の確保というものが課題解決につながると改めて感じたところであります。  そういった中で、冒頭にも述べましたようにコロナ禍によって食への意識の高まりから農業への関心が強まったといった現状がございます。特に企業による農業参入の意欲が高まっているようでございまして、現に私のところにも昨年末なんですが、神奈川の企業さんから、そして今年に入って東京都内の企業さん2社から茨城で米づくりができないかなということで相談を受けました。こちらはいずれの会社も稲作での農業の参入について相談がありました。  この短期間で3企業からの問合せがあったものですから、茨城で農業をやりたいというふうに言っておりましたが、それを石岡市でということで石岡を選んでいただければ、市にとってはとても大きなチャンスになるのではないかなということを思いまして今回質問をさせていただいております。  そこで、こういった可能性を生かすための新たな支援策について、要望を含めまして、こちらは(2)の質問に入りますが、(2)の新たな農業支援策についてを伺ってまいります。  まず、要望するに当たりまして確認の意味で何点かお聞きしたいと思うのですが、先ほども述べましたけれども、例えば企業が石岡市で農業に参入したいと希望している場合、まずどちらに相談をすればよろしいのか伺います。 264 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 265 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。企業が農業へ新規参入する場合の相談窓口でございますが、石岡市での就農を希望する場合は農政課に直接相談いただければ対応しているところでございます。また、茨城県の農業参入等支援センターに相談いただいても市のほうに情報が来ますので、県の支援策と併せて対応できるようになっているところでございます。  以上でございます。 266 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 267 ◯3番(新田 茜君) では、相談をした結果、参入したいということを決定した場合は、実際にどういった支援をしていくのか伺います。 268 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 269 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。企業等が農業への参入を希望する場合は、まず作付予定の品目に合わせた農地を探すことから始めますので、希望の立地や面積に合致する農地を紹介いたしてございます。農地が確保できれば、実際に就農に向けて栽培技術の指導や住居について支援も併せて行っているという流れになってございます。  以上でございます。 270 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 271 ◯3番(新田 茜君) 支援としては農地確保から技術指導、そして住居についての支援ということでありましたが、具体的に技術指導についての支援というものはどのような形で行っていくのか伺います。 272 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 273 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。技術指導につきましては農協へ協力を依頼する場合や農家で雇用されるなど、栽培品目によって様々なケースが考えられますので、インターンとして研修するなど、スムーズに就農できるような体制づくりを進めているところでございます。  以上でございます。 274 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 275 ◯3番(新田 茜君) では、実際に企業が農業参入をしたケースはあるのか。その実績はあるのか伺います。 276 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 277 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) 企業が参入した実績でございますが、ここ5年で申し上げますと4件となってございます。  以上でございます。 278 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 279 ◯3番(新田 茜君) ここ5年で4件ということでありました。ちなみに稲作での企業参入の実績というものはありましたでしょうか。伺います。 280 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 281 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。稲作での実績というものはございませんでした。  以上でございます。 282 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 283 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございました。確かに石岡市においても、部長にお答えいただいたように新規就農者支援をたくさん実施してくれております。最初の質問の中でもお答えいただきましたように、研修制度については朝日里山ファームで有機農業コース、果樹施設園芸コースということで、新規で農業を始める方に必要な技術を得られるといった支援が現在石岡市にはございます。  しかしながら、石岡市は稲作に関してはこれといってサポートをする支援がないのが現状であるのかなというふうに感じます。特に一番大事な技術面というところであります。稲作での新規就農については初期費用が多額となるため、ほとんど参入する方がいないという理由であったかと思いますが、今回私に相談があったのは企業さんから新規就農をしたいという相談でありましたので、その部分、資金面に関してはクリアができています。  実際に企業さんのほうでもいろいろと調べたり、問合せも行ったようで、ほかの市町村でどのような対応をされたかは分かりませんけれども、石岡市に問合せたところ、稲作を始めようとするとその知識を得るために農家や農業法人に就職するか、もしくは農業大学とか学校で勉強するしか方法がなかったよと。しかも、そこに対しての支援メニューはないようだったということでその企業の担当者さんから言われました。私も同じように問合せをしてみましたが、やはり同じような状況でありました。  最初に問合せのあった企業は本社機能の移転まで視野に入れているということで、何か所か問合せたようですけれども、非常に親切で対応がよかったから笠間市にしようかなということで検討していますというお話をされました。しかもそこは対応がよかったからというだけの理由で検討の箇所に入れておりました。  この企業の農業参入というのが非常にチャンスになるというふうに思っております。石岡市は研修制度を設けている部分については非常にスムーズに参入ができるかと思いますが、それ以外、特に今回質問させていただいている稲作の部分については非常に弱いのかなというふうに感じました。  実際全く知らない地域で、その技術を持っている人とつながるというのは非常にハードルが高いことだと思います。なので、その部分を市に頼るというのは当たり前のことなのかなというふうに感じています。そういったときにしっかりサポートする体制を整えていただきたいと思っております。  例えば技術を指導してくださる農家さんをリスト化してきちんと担当で把握して、新規就農する方と技術指導のマッチングを市が行う。それはウェブを活用してのマッチングでもいいでしょうし、リモート交流ですとか様々な方法があると思います。ぜひそういったシステム構築をしていただきたいなというふうに要望させていただきます。  これは何か新しい制度を改めて石岡でつくっていただきたいというお願いではなくて、サービスという意味での新たな支援策であります。農業のどの部分であっても、大丈夫ですよ、安心して石岡で農業に参入してくださいと言える体制を取っていただく。まずはその入り口としてそこから整えていただきたいと。そういった意味での新たな支援策としてお願いしております。  ここは市長のご指示ですぐできるかなということを思いますので、市長にお聞きしたいと思うんですが、企業による農業参入を含めて農業支援策についてどのようにお感じになっておるのかお伺いをいたします。 284 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 285 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。少子高齢化の現状で現在農業後継者を確保するのは非常に難しいと感じております。そのような中、企業が農業に参入するというのは、担い手確保と農地の有効活用のために歓迎すべきだと思っております。また、議員ご指摘のとおり、企業誘致、あるいは農業に従事する雇用とか、そういった様々な面で歓迎すべきことだと思ってございます。私としましても、県やJAなどと連携しましてサポート体制、そういったものを整えながら企業の農業参入を支援してまいりたいと考えてございます。 286 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 287 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。再三になりますけれども、今、市長がお答えいただいたように農業の後継者の確保は非常に厳しい状態にあって、だからこそ企業の参入というものが非常に重要であるということで今お答えをいただきました。でも、現にそのチャンスを逃してしまいそうな状況にあるのかなというふうに感じております。しかも、そこはサービスという部分で、本当に入りの部分であります。企業さんには稲作については前例がないということでしたが、前例のないことに対応できなかった部分があるのかもしれませんけれども、そのチャンスというものはいつ訪れるか分かりませんので、対応していただきたいと思います。  今回私に問合せをいただいた企業さんは全て稲作での希望でございました。それはこのコロナ禍で、特にお米という部分で社員さんの要望が非常に多かったということでありました。しかも将来的な展望については分かりませんけれども、稲作をやっても販売目的での稲作ではなくて、インセンティブの1つとして、会社の社員さんに還元するためにお米をつくりたいといった内容でありました。その際に担当者を数名こちらに移住させて修行をさせて技術を取得して、実際に稲作を行えるようになったらどんどん広げていきたいといった具体的なお話もいただきました。  これは石岡市にとってはプラスでしかないんじゃないかなと私は考えております。こういった成功事例をつくるためにも、今、市長がおっしゃっておりましたが、関係組織との密な連携はもちろん、あらゆる制度を生かした積極的なアピール、そして制度化していない部分であってもしっかり相談に乗れる、親身になってマッチングまでつなげてあげられるようなシステムの構築をしてほしいと思います。  今回の企業さんが言われたように、そういった支援は今現在石岡市にないんですよ、ごめんなさいと言って遠回しに断るような形じゃなくて、チャンスを逃さないように対応できる体制づくりをぜひお願いしたいと思います。  それで、先ほど市長よりサポート体制の支援をしていきたい、企業参入についても歓迎して支援をしてまいりたいということでお答えをいただきました。そのために市長としては具体的にどのような指示を担当の皆さんになされていこうと思っておるのか。再度その部分をお聞きできればと思います。お願いいたします。 288 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 289 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。本当にそういう面でお問合せをいただきながら、そういう体制はありませんと答えてしまっているということであれば非常に残念であったなと思っておりますので、産業戦略としまして法人、あるいは個人も問わずそういう相談があったときにはまず受ける体制、どんな難しい内容であってもともかくその相談を受けて市でどのような対応ができるのか。県につなぐのか、JAと相談するのか、あるいはほかの企業と連携するのか。そういう相談が来たときの窓口機能というものをまずつくってまいりたいと考えてございます。 290 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 291 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。ぜひお願いいたします。
     企業の方2社でありますけれども、ゴルフ以外では石岡市に訪れたことがないというお話をいただいていたので、実際石岡市がどんなところか見てみたいんだということでお話しいただいたので、東京から来ていただきまして、石岡地域、そして三村、高浜地域、また八郷地域の田園風景を見ていただきました。私の感覚としては非常に気に入っていただけたのかなといった様子であったように感じましたので、相談があった企業さんは後ほど市長にご紹介しますので、ぜひ対応をよろしくお願いしたいと思います。  この新たな農業従事者の確保、そして参入に当たり移住していただけるということでの若い方々の人口増、また将来的に見たときの雇用にもつながるというふうに考えております。そういったチャンスをしっかりとキャッチしていただきたいと思いますので、そのベースづくりにすぐに取り組んでいただきたいというふうに思います。  今回は新たな農業支援策ということで企業による農業参入について質問をさせていただきましたけれども、冒頭にも述べましたように現在農業をされている方々への支援策も非常に大事であります。実際県や国の制度も増えているところです。一番最近ですと788億円の予備費を活用した肥料高騰対策というものが7月29日に閣議設定されました。  併せてそういった国や県の制度の周知を含め、とにかくスピーディーに対応していただいて、あらゆる面でこれからの農業を行政として支えて守っていただきたいということをお願いします。また今後も進捗を含めて伺ってまいりたいと思いますので、谷島市長をはじめ担当の皆様、よろしくお願いいたします。以上で1項目目の質問を終わらせていただきます。  続きまして、2項目目の質問に入ります。  石岡市におけるがん患者サポート支援についてを伺ってまいります。  今や日本人の2人に1人の確率で生涯のうちにがんにかかるというふうに言われておりまして、個人個人ががん予防への意識を高め、日々の生活の中で対策をしたり、国や県、各市町村等、自治体ではがんにかかりにくい体づくりの推進、予防策、検診の勧奨、啓発、サポートする制度を設けたりと非常に様々な取組が全国でもなされております。  しかしながら、がんにおける全体での死者数、罹患者数は人口の高齢化を主な原因として増加し続けており、その高齢化の影響を除いた年齢調整率で見ましても、死者数については1990年代半ばをピークに減少はしておるものの、罹患者数は2010年前後までは増加しておりましたが、その後10年以上横ばいの状況が続いているそうでございます。  今は医療の発展によりがんの生存率は多くの部位で上昇傾向にあるようでございますが、その際にかかる治療費は大変高額と言われておりまして、ステージやそのケースにもよりますが、がんに罹患すると医療費が1回の入院では全体で100万円以上、3割負担で考えますと平均40万円程度かかってしまうといったデータも出されてございました。さらに実際にがんに罹患された方に伺いますと、治療費以外にもかかる費用が多く、精神的負担に加え、金銭的な負担も非常に大きいといったお話を聞きました。  そこで、負担を少しでもカバーするための支援策について要望させていただくため、何点か伺ってまいりたいと思います。まず初めに、(1)石岡市におけるがん患者の推移の状況についてを伺います。 292 ◯議長(菱沼和幸君) 保健福祉部理事・豊崎君。 293 ◯保健福祉部理事兼健康増進担当(豊崎康弘君) ご答弁申し上げます。石岡市のがん罹患者数の推移でございますが、茨城県の全国がん登録都道府県がん情報により、平成30年度なんですが、これが最新でございます。平成30年度は621件、平成29年度は585件、平成28年度は628件となっており、平成20年度の597件と比較しても先ほど議員が言ったようにほぼ横ばいで推移していると言えます。全国的には1985年以降増加傾向が続いていましたが、2010年前後で男性は減少、女性は横ばいに転じております。  以上です。 294 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 295 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。石岡市においても全国と同じように横ばいの状態であるということでございました。  それでは、(2)の部分でありますが、現在石岡市が実施しているがん患者へのサポート支援について、何か行っているものがあればお示しをいただきたいと思います。 296 ◯議長(菱沼和幸君) 保健福祉部理事・豊崎君。 297 ◯保健福祉部理事兼健康増進担当(豊崎康弘君) ご答弁申し上げます。現在当市では独自のがん患者へのサポート支援は実施しておりませんが、茨城県で行っているいばらきがん患者トータルサポート事業について窓口にチラシを掲示しており、個別に相談があった場合には情報提供を行っております。  このいばらきがん患者トータルサポート事業の内容ですが、まず1つ目にウィッグ、乳房補整具の購入費用の助成制度、2つ目として、車椅子や歩行器など福祉用具の購入、レンタル費用の補助制度、3つ目といたしまして、妊孕性保存療法助成事業の3つから成ってございます。妊孕性というのは妊娠するための力のことでございます。がん治療の前に受精卵、卵子、精巣組織、精子を採取し、長期的に冷凍保存を行うことで将来子どもを持つ可能性を残すことができます。これらの情報提供を行っているところでございます。  以上です。 298 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 299 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございました。現在石岡市においては市独自でのがん患者サポート支援は行っていないということでありました。  そこで、(3)に移らせていただきます。  石岡市においてがん患者サポート支援として、国や県とは別で市単独での支援策の実施についてお考えを伺ってまいります。冒頭述べましたように、がん治療に要する年間の医療費というものは平均40万円ほど、またステージ4と言われた場合の医療費に関しては約110万円ほどかかるとされておりまして、医療費以外でも平均で20万円以上の出費があるといった統計データを目にしました。  治療費や入院費に関しては保険適用がなされますし、様々な制度が設けられていますので、負担の軽減もあるということですが、罹患された方に伺いますと医療費以外でかかる出費が意外に多くて大変だったということを聞きました。その費用の主なものとして、通院や入院にかかる交通費であるとか、入院時にかかるベッド差額代、また日用品、診断書等の文書費用、そして医療用ウィッグやその備品などであるそうで、この中で少しでもその負担を減らすための支援として、医療用ウィッグや、先ほど部長からも紹介がありましたが、乳房補整具の費用助成を市単独でも実施していただけないか要望させていただきます。  こちらは先ほど県でやっていますということで部長からお話がありましたが、同様の補助事業を県でも実施しております。その内容は、医療用ウィッグ、乳房補整具の購入とかレンタルにかかる費用を補助するということで、それぞれ1人1回ずつ購入費用の2分の1、最大2万円を助成するといった事業でありました。県に問合せたところ、昨年度の利用者数はウィッグが672件、乳房補整具が71件申請があったそうで、その中で石岡市の方はウィッグの申請が23件、そして補整具が2件ということでお答えいただきました。平均で石岡市の方からの申請は毎年30件ほどありますよということで県にお答えいただきました。  県で実施しているなら別に必要ないんじゃないかというふうに思われるかもしれませんが、実際にお話を伺いますと医療用のウィッグというものは高いもので数十万円、そして1万円以下のものもたくさんあるそうですが、いかにもウィッグをつけていますと分かるものに関しては皆さん抵抗があるようで、違和感なくつけられるものだと大体3万円から5万円のものが多いというお話でありました。  特に夏場は頭皮の蒸れもあるので、直接地肌に触れるものだから衛生面を考慮するとワンセットではなかなか厳しいということで、私がお話を伺った皆さんは2セット以上ウィッグをお持ちであるというふうに言っておりました。ただ、複数持とうとすると金額が多いので、負担が増えます。そこで、県の助成と合わせて市での助成も実施していただければ、もう一つ購入しようかなという選択肢の項目に入れられると思います。  ロングヘアの方ですとか特に女性の方にとって抗がん剤治療の副作用で髪が抜けてしまうということへの不安は大きくて、この医療用ウィッグの重要性、こちらはもはや必需品であるのかなというふうに思います。そういった意味でもこの助成制度をぜひ設けていただきたいと要望しますけれども、市のお考えをお聞かせいただければと思います。 300 ◯議長(菱沼和幸君) 保健福祉部理事・豊崎君。 301 ◯保健福祉部理事兼健康増進担当(豊崎康弘君) ご答弁申し上げます。多くのがんは早期発見、早期治療により治すことができる病気になっております。市としましては、がんの治療を受けながら社会参加している人たちに向け、現在県で実施しているいばらきがん患者トータルサポート事業の積極的な利用について、ホームページ等により周知の促進に努めてまいりたいと思っております。  また、石岡市独自のがん患者に対するサポート支援につきましてはどのようなものを補助対象にするのか。先ほど述べましたが、今ある県の事業への上乗せにするのかなど、限られた財源の中で有効性について今後精査してまいりたいと考えてございます。  先ほど議員のご意見にあったように、県は1回限りの補助になってございます。ですから、市独自として2回目を補助するとか、あるいはその上乗せをするとか、ちょっとお時間いただいてそういうところを精査させていただきたいというふうに思ってございます。 302 ◯議長(菱沼和幸君) 暫時休憩いたします。                   午後 2時26分休憩             ──────────────────────                   午後 2時29分再開 303 ◯議長(菱沼和幸君) 再開いたします。  3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 304 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございます。まずは精査していただくというお話でありました。実際に県内でも単独で実施している市町村がございました。正確には分かりませんけれども、私が調べたところ5市ありまして、つくばみらい市、そして日立市、守谷市、常総市、笠間市ということでありました。  それぞれ問合せして聞いてみましたけれども、つくばみらい市に関しては平成29年から始まって、大体毎年ウィッグの申請が10から15件、そして日立市は令和3年度にスタートして、こちらは人口の違いもありますけれども、毎年ウィッグは70件ほど、補整具が一、二件ということでありました。守谷市は平成31年からスタートしまして毎年20件弱の申請、ここ数年は補整具、補整下着の申請も増えているということでございました。  そして、常総市では令和2年からスタートして、毎年10件程度のウィッグの申請があるということで、そして最後に笠間市は本年の4月からスタートしまして現在までで4件のウィッグの申請があるということでお聞きしました。がんにかかる費用のほんの一部分でありますけれども、ここは負担軽減に併せて精神的負担の軽減も含まれておりますので、お願いしたいと思います。  少し余談になるかもしれませんけれども、私が高校生のときに同じクラスの友人が白血病を患いまして休学をしました。みんなでお見舞いに行こうとメールで連絡をしたんですが、思ったより体調がよくないので、元気になったらお願いねということを言われて、結局その後もメールでのやり取りのみでお見舞いに行けなかったんですが、元気にはなって回復したんですが、そのときに後々あれは何だったのかということで聞いたら、抗がん剤の副作用で髪が抜けてしまって、その姿をみんなに見せたくなかったからお見舞いを断っていたということで後に聞きました。  確かにその子はロングヘアーでいつも髪の毛をアレンジして学校に来ていたので、そこの抵抗が非常に大きかったのかなというふうに思います。こういった学生の子もそうですし、就職活動される方もそうです。もちろん会社に通う社会人の方にとっても必要な部分であると思いますので、ぜひお願いしたいということでここで市長にお伺いをしたいと思います。ぜひ石岡市でも独自でこのがん患者サポート支援、医療用ウィッグ、また補整具の助成導入をしていただけないか。市長のお考えをお伺いいたします。 305 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 306 ◯市長(谷島洋司君) お答えします。日本人の2人に1人が今がんになると言われております。またがんにつきましては、早期発見、早期治療によりその死亡率は低下傾向にあります。がんを患っても治療しながら社会参加をする方々が増えております。市内におきましてもがんと共生されて、そういったご自分の体験を伝える活動をされている方もございます。そのような方の声を伺いながら、市としてどんな支援が必要なのか、何ができるのか検討していきたいと思っております。当市におきましても、がん患者やその家族も含めて誰もが暮らしやすい地域づくりの取組を進めてまいります。 307 ◯議長(菱沼和幸君) 3番・新田 茜君。                  〔3番・新田 茜君登壇〕 308 ◯3番(新田 茜君) ありがとうございました。こちらも内容を精査して進めていくということでございました。できれば全頭ウィッグ以外の部分ウィッグであるとか、帽子に髪がついている帽子つきの対応もしていただけるように前向きな検討をお願いしたいと思います。そうすることで県の制度の対象にならなかった方も対象枠が広がりますので、この辺のご検討もいただければと思います。  それと、今回もそうなんですけれども、保健福祉に関わる質問をさせていただいて感じるのが、今現在もそうなんですが、この長引くコロナ禍において担当部署がコロナ対応以外の業務にどうしても行き着けないという状況があるかと思います。その部分も市長はぜひヒアリングしていただいて、人員の部分でありますとか、コロナ対応のみに追われてしまうことのないようにサポート体制を考慮していただいて、今提案しましたような新たな支援策を実行できる環境の整備も併せてお願いしたいと思います。よろしくお願いします。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 309 ◯議長(菱沼和幸君) 暫時休憩といたします。10分程度といたします。                   午後 2時34分休憩             ──────────────────────                   午後 2時45分再開 310 ◯議長(菱沼和幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の質問者に移ります。  6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 311 ◯6番(櫻井 茂君) 6番・櫻井 茂です。一問一答方式で質問をさせていただきます。  最初に、複合文化施設整備事業への取組ということで質問をさせていただきます。  複合文化施設整備事業は、駅東地区に建設する経費が122億円、この施設を維持管理する経費は、既存施設の倍である年間約4億円と想定していることが発表されました。  本事業は石岡市の総合力が試されるものと考えます。資金、財源は財務部、人事配置は総務部、複合化となる施設は事業の精査とスケジュール管理調整能力が求められるでしょうし、施設整備の計画立案においては市長直轄組織と市長公室の創造力と調整能力、こうした総合力が発揮されて初めて市民も納得する複合文化施設が完成し、笑顔の中で充実したサービスを享受できることになるのではないかと私は信じております。  しかし、現実はどうなのか。建設地検討結果報告書は恣意的な評価、記載があり、複合化する施設選定も疑問な点が多々あります。事業の進め方が適切であるのかについて質問をさせていただきます。  1点目です。複合化の目的と効果について伺ってまいりたいと思います。複合化の目的と効果でありますけれども、複合文化施設建設特別委員会におきましては、石岡市公共施設等総合管理計画の基本方針に基づき検討を行ってまいりましたと検討概要について説明を受けております。そこで、施設を複合化する目的とその効果をどのように設定しているのかについてお尋ねをいたします。 312 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 313 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。市では公共施設等の総合的な管理は効率性を追求しながら、中長期にわたり計画的に取り組むべき全庁的な課題であると考え、平成29年3月に石岡市公共施設等総合管理計画を策定し、公共施設のマネジメントを行っております。  今後人口減少等により公共施設等の利用需要が変化していくことが想定される中で、市といたしましては市民ニーズの変化も見据え、良質かつ持続可能な公共サービスを実現していくことが必要であると認識してございます。  その実現に向けた基本方針の1つとして施設保有量の最適化が掲げられており、これまでの1施設1機能を前提とした施設重視の考え方から、施設の多機能や集約化等を検討する機能重視の発想へ転換することがうたわれております。  今回の複合文化施設におきましては、この基本方針に基づき複合化の検討をしてまいりました。複合化することにより施設機能の向上、施設間の相乗効果や利用者の利便性の向上などが効果として期待しているところでございます。  以上でございます。 314 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 315 ◯6番(櫻井 茂君) 場所と複合化する施設、構成が決まっていない中での整備事業ということでスタートしております。現在提案いただいている複合文化施設整備事業案は何を優先して事業案を整理したのか。この優先順位をお伺いしたいと思います。複合化すべき施設なのか、あるいは場所か、それとも予算規模、財源か、はたまた施設保有量の最適化、床面積20%削減を最優先事項としているのかについてお尋ねをいたします。 316 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 317 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。今回の計画では、石岡市公共施設等総合管理計画の基本方針に基づき複合化の検討を行ってまいりました。そのような中で、今回の計画ではホール機能と図書館機能の2つを中核とした複合文化施設とするということで、多世代にわたり多くの市民に利用していただきたいという観点から、市民サービスの充実に重点を置いて整理したところでございます。  以上でございます。 318 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 319 ◯6番(櫻井 茂君) 石岡市公共施設等総合管理計画策定の目的の1つは経費の削減であると思いますけれども、今回維持管理経費の増額を指摘された際に、サービスを充実させる。例えば図書館の開館時間を夜9時もしくは10時まで延長するという説明がありましたが、いつ頃、誰がこのような延長案を提案し、教育委員会内で承認したのかについてお尋ねをいたします。 320 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 321 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。先日の特別委員会におきましてお示しいたしましたサービス水準の比較によりご説明させていただきましたとおり、図書館につきましては現行の平日9時から19時を9時から21時までとさせていただきたいと考えております。この点につきましては、昨年7月頃に市長直轄組織よりご提案をさせていただいたところでございます。この部分につきましては、今後実施を予定しておりますサウンディング調査等の結果を踏まえまして協議、見直ししていくことも考えてございます。  以上でございます。 322 ◯議長(菱沼和幸君) 教育部長・吉澤君。 323 ◯教育部長(吉澤房江君) ご答弁申し上げます。図書館の開館時間を夜9時まで延長することにつきましては、先ほど担当理事のほうからご答弁申し上げましたように、昨年7月に市長直轄組織のほうから提案を受けまして、教育委員会内で検討いたしました結果、メリットがあるものと判断してございます。例えば仕事で夜しか図書館を利用できない方が、仕事が終わった後でも貸出しや返却ができるようにすることで多様なライフスタイルへの対応が可能となり、利便性を向上させることもできるものと考えてございます。  なお、開館時間等の詳細な運営方法につきましては、今後実施される予定のサウンディング調査の結果等を踏まえまして、費用対効果等も考慮しながら判断してまいりたいと考えております。 324 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 325 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま答弁をいただきました。サウンディング調査の結果によっては見直すこともあるということでありますけれども、それはそれで当然必要であると思いますが、しかし複合化する上での目玉、アピールポイントとして説明している案件だと思います。億の経費増の対価としての効果、アピールポイントが見直しの対象項目では説明責任を果たせないのではないでしょうか。  アピールポイントがなくなってしまったら目的が喪失し、効果が半減してしまいます。最小の経費で最大の効果を発揮できるように検討しているとはとても思えません。図書館の運営時間を2時間延長した時間帯でどれだけの利用者を見込んでいるのか。具体的なデータも示されておりません。その上、働き方改革に逆行する考えとも言えます。開館時間延長が億を超える経費に釣り合う具体的な根拠があればお示しをいただければと思います。 326 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 327 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。文部科学省が3年に1度実施する社会教育調査におきまして、今回石岡市で設定しようと考えている21時を閉館時間とする公立図書館は、平成4年度時点では25施設が平成29年度では135施設と5.4倍となっております。全体から見ますと少ない割合ではありますが、比較的人口規模の多い自治体では導入している傾向にございます。こういったデータが出ていることから、石岡市としましても図書館の開館時間を延長し、市民サービスの向上をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 328 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 329 ◯6番(櫻井 茂君) 教育委員会のほうはどのような判断をされたのかお尋ねをいたします。
    330 ◯議長(菱沼和幸君) 教育部長・吉澤君。 331 ◯教育部長(吉澤房江君) 教育委員会のほうといたしましても、先ほどの答弁のように開館時間の延長が増えているということも1つございますし、ニーズ調査といったものでの明確な数字では現在のところございませんが、図書館の利用者の方からも時間を延長してほしいとの声をいただいておりますし、特に学習スペース等の利用状況からしましてもニーズはあるものと認識してございます。  人員配置等につきましては当然働き方改革などの観点もございますので、今後サウンディング調査等によって市場ニーズを把握していく中での検討となることと考えてございます。 332 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 333 ◯6番(櫻井 茂君) 市場のニーズ調査はしていないという答弁であります。ある意味いいかげんな思い込みによってそういう提案がなされてきたのかなと受け止めざるを得ません。  ただいま時間延長している図書館数は25年間に5.4倍という答弁をいただきましたけれども、日本全国の図書館総数が答弁されていないため、何%の増加になるのか全体像が把握できておりません。25年間の増加件数である図書館110館は図書館全体では何%になるのかお尋ねをいたします。 334 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 335 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。全国の図書館数でございます。平成4年のときは2,078館に対しまして25施設、平成29年ですと3,319館に対しまして135施設ということになります。  以上でございます。 336 ◯6番(櫻井 茂君) パーセントでお尋ねしています。 337 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) パーセントを出しまして後ほどご答弁させていただきと思います。 338 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 339 ◯6番(櫻井 茂君) パーセントは私のほうで申し上げたいと思います。平成5年度は2,078館に対して25館が夜9時以降に閉館していると。パーセンテージで1.2%です。平成29年度は3,319館全国でありましてそのうちの135館、全体の4%です。これを平成29年度の3,319館を増加した110館で割り返してみますと3.3%です。25年間で3.3%しか増えていないんですよ。5.4倍という答弁はいかがなものかという気がしますね。  実質そうなんでしょうけど、もともとの数字が小さいですから、割り算すればそういう数字、掛け算すればそういう数字なんでしょうけど、全体の視点で見れば25年間でたった3.3%しか増えていないんですよ。それを基に開館を延長して維持管理経費が増えるのは致し方ない的な説明は間違っていると思います。  ちなみに申し上げますけれども、午後9時以降に閉館する図書館135館のうち52館、38.5%は東京23区内にあります。眠らないまちがそうした対応をしているんですね。果たして石岡で人が来るんですかね。本当に。この億に見合う利用者が見込めるのか。非常に疑問です。  これは本来聞こうとは思わなかったんですけれども、例えば石岡のように人口10万人未満の地方都市で午後9時以降に閉館する図書館の幾つかは当然把握されていると思いますので、把握されているところがあれば答弁をいただきたいと思います。 340 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 341 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。大変申し訳ございません。今手元に資料ございませんので、後ほど答弁させていただきたいと思います。 342 ◯議長(菱沼和幸君) 教育部長・吉澤君。 343 ◯教育部長(吉澤房江君) すみません。教育委員会のほうでも把握してございません。 344 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 345 ◯6番(櫻井 茂君) ちょっと意地悪な質問で申し訳ないんですが、私が調べたのでは岐阜県の高山市は朝9時半から夜の9時半まで開いています。あともう一つが山梨県笛吹市の石和図書館は朝10時から夜の9時と、この2か所が私のほうではつかんでおります。  このほかにも幾つかあるとは思うんですけれども、なぜその市が遅くまでやっているのかについては私のほうで把握してございませんので、こちらについてはそれぞれの担当課のほうでお調べになって、なぜ遅くまでやっているのか。多分理由があると思いますので、今後の参考にされればよろしいかと思います。  次の質問に入ります。  令和2年度に関係課長級職員によりますプロジェクトチームを結成し、複合化する際の基本的な考えを整理検討した結果が複合文化施設整備事業の目的と効果の基礎的な部分に当たるのかと思いますが、いかがでしょうか。また、このプロジェクトチームの会議に正職員ではない者、あるいは課長でも出席率が低い者が見受けられ、目的と効果の議論が未成熟のまま進めてしまったように私は感じておりますが、見解をお尋ねいたします。 346 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 347 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。今回の複合文化施設整備事業では、関係課の課長級で構成するプロジェクトチームを設け、この場で情報を共有し、議論を重ねてきたところでございます。また、機能を所管する課においては個別に協議をしてきたこともございました。この部分が今回の複合文化施設整備事業の基礎部分に当たることは議員ご指摘のとおりでございます。  また、これまで実施してきたプロジェクトチームでは、代理出席のような場合でも出席した職員による業務報告、あるいは重要な事項については担当課から個別に連絡をさせていただくことにより、会議の内容につきましては共有化されているものと考えてございます。  以上でございます。 348 ◯議長(菱沼和幸君) 教育部長・吉澤君。 349 ◯教育部長(吉澤房江君) ご答弁申し上げます。議員のご質問にあった会議の中に正職員でない者ということでお話があったかと思いますが、そちらにつきましては中央図書館であったかと思います。中央図書館といたしましては、プロジェクトチームのメンバーとして課長及び課長補佐が出席をしておりました。しかし、より専門的な意見を取り入れるため、図書館司書の資格を有している中央図書館長も出席をしておったと認識しております。 350 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 351 ◯6番(櫻井 茂君) ただいま答弁をいただきましたけれども、答弁のとおりかどうかは決算委員会もありますので、改めてそちらの場で確認をしてまいりたいと思います。  次の質問に入ります。  2番目の事業の遅延理由についてお尋ねをいたします。  複合文化施設の竣工は当初令和7年度と説明されておりましたが、ここに来て令和9年度になると事業の遅れが報告されており、その具体的な理由をお尋ねいたします。  さらに当初説明では、令和3年7月から9月にかけてサウンディング調査を行う予定としておりましたが、調査が1年以上遅れております。この遅れについても具体的な理由が不明ですので、お尋ねをいたします。 352 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 353 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。当初は令和7年度中の供用開始を目標に作業を進め、また常任委員会へもご報告させていただいておりました。この事業スケジュールは、旧市民会館に代わる施設をできるだけ早く整備し、市民の皆様へご利用していただきたいとの考えに基づき設定されたものでございます。  しかし、事業手法や建設予定地等について、庁内における調整と合意形成に時間を要したこと、さらにはそのような中で新型コロナウイルス感染症の拡大やウクライナ情勢など、社会情勢の変化も受けて確実に事業を実施していくために、再度事業スケジュールを精査せざるを得ない状況が生じたこと等が供用開始時期を変更することになった理由でございます。  また、サウンディング調査につきましては、公募等により広く参加事業者を募集していきたいと考えております。その際、民間事業者から提案をいただくに当たり、現在特別委員会でご議論いただいております整備基本計画案を確定させて開示していく必要がございます。  市場性や民間事業者からの提案、事業者や事業スケジュール等を確認する今回のサウンディング調査は、今後の事業の方向性を検討していく上でも大変重要であると考えております。執行部としましては、整備基本計画についてご了承いただけるよう努めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 354 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 355 ◯6番(櫻井 茂君) 事業手法や建設予定地につきましては、庁内における調整と合意形成に時間を要したと答弁されておりますけれども、なぜ時間を要したのかという実際の具体的な理由は答弁されておりません。建設予定地に関しては当初から駅東地区ありきで進んでいます。なぜならば、令和2年9月11日の委員会で担当者が、駅東が最有力という認識でプロジェクトチームの中では考えてございますと説明しており、この発言は2年前です。そして、その後も繰り返し行われております。  令和3年5月17日の委員会で発表された事業計画には、イベント広場では必須であるべき発掘調査期間を設けておりません。当初から建設予定地は駅東地区と内々に決定していたことは明白であります。執行部が委員会に提出した客観的なデータがそれを示しております。これまでの質問に対する答弁、そして、100億円を超える施設であることを考えると、基本計画案はあまりに内容が薄いと申し上げざるを得ません。  次に、複合化する施設構成についてお尋ねをいたします。現計画案で想定している複合化する施設構成をお伺いいたします。 356 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 357 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。現計画案で複合化を予定しています施設は、旧市民会館、こども図書館を含む市立中央図書館、杉並コミュニティセンター、体育館を除く勤労青少年ホームとなってございます。  以上でございます。 358 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 359 ◯6番(櫻井 茂君) 敷地面積の狭い駅東地区ありきで検討を進めたため複合化する施設が少なくなり、施設保有量の最適化の効果が発揮できておりません。老朽化が著しく、駐車場が狭い保健センターこそ優先的に複合化すべき施設だと思いますけれども、保健センターを除外した理由、こちらをお尋ねいたします。 360 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 361 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。保健センターにつきましては、高齢人口の増加を見据えた場合、高齢福祉部門と連携強化を考慮していく必要があることと、検討当時の複合文化施設のコンセプトである他市からの集客を図り、交流、にぎわいを求める施設を目指すという趣旨から、保健センターの目的からずれるということ等を踏まえまして複合化の対象から外れることとなったものでございます。  以上でございます。 362 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 363 ◯6番(櫻井 茂君) ただいまの答弁にありました高齢福祉部門との連携強化の具体的な内容が答弁されておりませんので、一体何が問題なのか理解できません。そして、答弁いただいた複合文化施設のコンセプトである他市からの集客を図り、交流、にぎわいを求める施設を目指したという答弁は矛盾しています。  質問の1で複合化の目的で何を優先して事業を整理したのかと質問させていただきましたけど、答弁では、多世代にわたり、多くの市民に利用していただきたいとの観点から市民サービスの充実に重点を置いて整理したと答弁しています。それなら保健センターこそ優先して複合化すべきではないのでしょうか。  さらにもう一点、目的と効果の質問に対する答弁で、複合化することにより施設機能の向上、施設間の相乗効果や利用者の利便性の向上などを効果として期待しているとも答弁されております。保健センターは高齢者との連携強化を見据える必要があり外したと答弁しておりますけれども、保健センターを利用するのは高齢者だけではありません。  複合化対象になれば各種検診や予防接種、さらには健康づくりで保健センターに来られる方が図書館で健康に関する関連書籍を見ることもできます。また、図書館と保健センターが連携して全ての年齢層を対象に健康づくりの知識を養う機会をつくれます。施設間の相乗効果を発揮できるではありませんか。市民サービスの充実が優先されるべきなのに、市民サービスよりも他市からの集客を優先し、建設地を駅東地区にしたと受け止めざるを得ません。  そこで、建設地選定の手法と考え方についてお尋ねをしてまいります。建設地選定に際してどのような手法と検討を重ね、駅東地区を最適地としたのかお尋ねをいたします。 364 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 365 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。複合文化施設の建設地につきましては、特別委員会におきましてもご説明しましたとおり、初めに石岡市立地適正化計画の考えに基づき、都市機能誘導区域内での整備を基本方針とし、区域内にある市所有地という条件によりイベント広場と駅東地区の2つへと絞り込みを行いました。  第2候補としまして、イベント広場と駅東地区について比較検討を行ったところでございます。比較の方法といたしましては、敷地の面積、施設の基本コンセプトの実現性、人流の流れ込み、事業スケジュール、事業費、事業の実現可能性の6項目について、相対的に評価の高いほうを二重丸、通常の評価を丸、マイナス評価となった項目は三角をつけて評価を行ったところでございます。  結果といたしまして、敷地面積につきましてはイベント広場が二重丸、事業費につきましてはそれぞれの土地において駐車場や周辺整備の工事費がかかることから両方とも三角としました。その他の4項目につきましては駅東地区が二重丸となりました。これらを総合的に勘案し、評価した結果、駅東地区に複合文化施設を建設することが妥当であると評価したものでございます。  以上でございます。 366 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 367 ◯6番(櫻井 茂君) ただいまの答弁を聞きますと、建設地検討に時間を要したという先ほどの遅延の理由がちょっと想像できないんですね。もともとイベント広場と駅東地区の2か所への絞り込みはもう最初からできているはずですので、これに対してのいろんな諸条件、どうなんだろうということでの検討で時間を要したということになりますと、マル・バツ式で建設地検討結果報告書を委員会に提出されましたけれども、私はこれを見て内容が恣意的ではないかと質問させていただいたところ、これを認める答弁もされております。その後、評価内容の修正に加え、追加の評価表まで提出をいただいております。いずれにしても、後出しじゃんけんの繰り返しをされております。  そこで、市長にお尋ねいたしますけれども、議会は検証機関でありますので、疑問点は当然指摘させていただきます。そのたびに資料の訂正や資料の追加作成に追われる現在の事業の進め方は行政として適切と言えるのか。質問に対する答弁も整合性を欠き続けています。まとまりを欠く計画と一貫性のない説明の数々を目の当たりにして市長はどのような見解を持っているのか。ご見解を賜りたいと思います。 368 ◯議長(菱沼和幸君) 市長直轄組織理事・浅田君。 369 ◯市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智君) ご答弁申し上げます。特別委員会へ提出させていただきました建設地検討結果報告書につきましては、説明の部分で誤解を与えるような表現があったかもしれません。しかし、建設地決定の過程におきましては、それぞれの敷地を生かした建物配置や埋蔵文化財の調査、雨水排水処理方法、周辺の道路環境などについて検討を重ね、客観的に比較した結果となってございます。  検討方法の在り方につきましては、複合文化施設整備事業を含む全ての事業におきまして統計や業務データなど証拠に基づき検討していくことが基本であると考えております。この原則にのっとり進めてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 370 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 371 ◯6番(櫻井 茂君) 今、部長のほうから答弁をいただきましたけれども、市長は答弁調整で今の読み上げ原稿の内容は把握されていると思いますので、市長の見解も同一であるということでよろしいでしょうか。 372 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 373 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。この複合文化施設の手順につきましては、今、担当理事のほうからご説明したとおりでございますが、石岡市にとって大事な複合文化施設は本当に様々な議論を重ねながら進めてきている。そして、それには調整、あるいは様々な検討に確かに時間がかかっているということはございますが、一つ一つ丁寧に、いろいろご指摘があったことにつきましてはきちんと疑問を払拭するような形で向き合っていく、そういった手法に努めてまいりたいと思っております。 374 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 375 ◯6番(櫻井 茂君) 市長のほうからも答弁をいただきましたけれども、先ほど部長のほうで統計や業務データなどの客観的な証拠に基づき検討していくことが基本と答弁されておりますけど、今日私が質問した点に対する答弁はいずれも客観的な証拠は出ていませんよね。そのとおり客観的なデータや証拠に基づいて積み上げ、答弁されているなら私は今日質問していません。残念ながらそうした客観的な証拠に基づいた答弁はほとんどなかったと私自身は感じております。  私は複合化によるメリットを最大限に生かし、市民サービスの充実や経済への波及効果を求めるのなら、面積の広いイベント広場に複合文化施設を建設することが最善だと断言させていただきます。今後50年間使う建物です。1年、2年竣工が遅れることを恐れて50年間にわたり一般財源を垂れ流しするような施設をつくり、後世の方にそしりを受けるようなことがあってはなりません。  複合文化施設建設特別委員会では、整備事業に対して懐疑的な質問と意見が続出しています。このまま強引に進めるのか、それとも今後の調査検討次第ではゼロベースでの再検討もゼロではないとするのか。市長の考えをお尋ねします。 376 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 377 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。この複合文化施設整備事業につきましては、皆さんご存じのとおり、市民会館が閉館して以降、庁内において様々な検討と議論を重ねてまいりました。その結果を整備基本計画案という形でお示しさせていただいているところでございます。  今、議員のほうから総合力を試されるという冒頭のお言葉もありました。私としましても市民にとって親しみを感じ、喜ばれる施設となるよう、議会の皆様とより一層議論をさせていただければと考えております。スケジュール感を十分意識しながらも、慎重に検討を重ね、この複合文化施設整備事業を進めてまいりたいと考えております。どうかご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。 378 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 379 ◯6番(櫻井 茂君) 市長としては今ここで答弁しづらいのかもしれませんけれども、一応逃げ道としてゼロではないのかということで質問させていただいたつもりでありますが、どうやらその真意は酌み取っていただけなかったという感じがいたしております。  今回の複合文化施設に当たりましては、特別委員会の中でも何度も私も質問させていただきましたけれども、維持管理経費が倍増していると。これは一般財源ですので、市民の税金から支払い続けなければならないという弱点が当然あるわけで、財政部門の職員も多分今私の質問を聞いていると思いますけど、財政部門の職員は皆さん反対しているんじゃないかと想定しています。私もかつて財政にいましたので、その考えからいけばこのような施設整備の在り方は間違っています。
     本来であれば複合化することによって今の維持管理経費と同等、あるいはサービスの向上をするという答弁もありましたけど、それならばサービスの向上に見合うだけの一般財源の支出をきちっと説明できなければおかしいです。何のための複合化か。最初の計画に基づいてやっているというその計画そのものをただだしに使っているだけとしか受け取れません。しっかりともう一度原点に立ち返ってコスト意識を持って、何が最善なのかを検討すべきだと私は思いますので、意見を言わせていただいてこの質問を終わります。この後ほかにまた先輩議員等からの質問もあるようですので、その推移を見守ってまいりたいと思っております。  次の質問に入ります。  2項目目、商店会設置の街灯を守る対策についてであります。  近年営業を終える店舗が増えるとともに、解散を余儀なくされる商店会が増えております。そうした中で、商店会等が設置した街灯の維持管理経費が残された商店にとって大きな負担となっている現状がございます。  この問題については、平成30年第1回定例会において一般質問で取り上げさせていただいております。ただ、その後も具体的な対応がなされていないように受け止めたところでありますので、今回質問をさせていただくことになりました。街灯の老朽化も一層進んでおるようですので、市の対応についてお伺いをしてまいりたいと思います。最初に、商店会設置街灯の把握状況についてお尋ねをいたします。 380 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 381 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。設置当時時点の把握になりますが、石岡地区につきましては御幸通り商店街振興組合13基、香丸商店街振興組合38基、中町商店街12基、東地区商店会39基、金丸通り商栄会32基、そして現在は解散をしてございますが、守木町商店会10基、国分町商店会22基となっております。  八郷地区におきましては商工会としてではなく個店ごとの設置状況でございますが、昭和61年に整備し、把握しているだけで255基、そのうち柿岡地区では97基の設置となっている状況にございます。  以上でございます。 382 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 383 ◯6番(櫻井 茂君) 次に、誰がどのようにその街灯を管理しているのかについてお尋ねをしてまいりたいと思います。当然商店会が活動している場合は商店会さんが設置していますので、設置者である商店会に管理義務が生じるというのは分かるんですけれども、解散してしまった商店会の場合、維持管理責任は誰になるのかお尋ねをしてまいりたいと思います。 384 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 385 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。現在活動している商店会数につきましては6商店会ございまして、解散している商店会数につきましては9商店会と認識しているところでございます。  そして、活動している商店会におかれましては原則商店会で管理をしているところでございます。また、解散している商店会におかれましては、解散時に町内に移管して管理をしているものや個人で管理しているとお聞きしており、現状を鑑みますと管理については個人負担が大きく、非常に厳しい状況であると認識してございます。  以上でございます。 386 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 387 ◯6番(櫻井 茂君) いずれにしましても現状把握が大事でありますので、現状把握についてはしっかりと調査をお願いしたいと思います。  次に、商店会が存続していても、閉店に伴い加入商店数が減少している場合、当然ですが、店舗当たりの維持管理経費の負担は増えてまいります。また、店主の高齢化もありまして、街灯の老朽化による危険性への対応に不安が出ているようであります。これらの問題に関して相談や支援を求める声が市に届いているのかお尋ねをしてまいります。 388 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 389 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。商店会からの相談や陳情についてでございますが、今年の8月2日に香丸商店街振興組合から商店会所有の照明等修繕工事に対します補助の要望が市へ出されております。  要望内容といたしましては、商店会所有の街灯は35年が経過しており、老朽化が著しく、落下事故も起きている状況にある中で、街灯の修繕工事費用が高額であり、高齢化社会の進行による組合員の減少等で現状の当該組合では修繕工事の費用を全額自費で賄うことはできず、打つ手がない状況にあるとの内容となってございます。  以上でございます。 390 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 391 ◯6番(櫻井 茂君) 陳情が出ているということでありますので、3点目、維持管理支援の考えについてお尋ねしてまいります。陳情への対応として、現地調査等を進めているのかお尋ねをいたします。 392 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 393 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。香丸商店街振興組合からの要望を受けまして改めて現地調査を行ってございます。香丸商店街振興組合からの要望にもございましたが、現状を鑑みますと歩行者や車両等の安全な通行を確保しなければならない状況にあると認識をしているところでございます。  以上でございます。 394 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 395 ◯6番(櫻井 茂君) 市長にお尋ねをしたいと思います。商店会等が設置した街灯の老朽化問題、そして適切な維持管理に大きな課題があることが明白となってきておりますけれども、今後市におかれてはこの問題にどのような考えを持って対応していくのかお尋ねをしたいと思います。 396 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 397 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) 私からは支援策についてまずご答弁をさせていただきたいと思います。修繕費用や撤去費用に対します補助につきましては、既存の商業活性化共同事業奨励補助金の中で活用できるよう商店会と調整し、対応してまいりたいと考えてございます。また、商店会以外で管理している街灯につきましても、関係機関と調整の上、対応をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 398 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 399 ◯市長(谷島洋司君) 商店会からの要望や陳情については、私も実際に商店会の方と面会いたしましてその状況を伺っております。現場の街灯につきましては私も目視しておりますし、経年劣化による老朽化が進んでいると認識してございます。まずは市民の安全を守ること、危険な街灯ということもございますので、市民の安全を守ることを最優先に考え、対応していきたいと考えてございます。  一方で、街灯の今後の在り方については、商店会の皆様と市の関係部署で協議の場をつくって、どのようにしてこの街灯を維持していくのか検討する場を設けてまいりたいと考えているところでございます。 400 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 401 ◯6番(櫻井 茂君) 市長も見てきたというような答弁をいただきました。商店会設置の街灯につきましては平成30年度に質問していると申し上げましたが、それ以降市のほうでは特別動きがなかったわけです。今回実際に香丸商店街のほうから陳情が出て、今答弁の中で何とか動きそうだという感触を受けました。  一方で、老朽化に伴い街灯の一部がもう既に落下しているというようなお話もありましたので、今回お祭りで人も多く来る中でそういった事故がないことを祈るばかりでありますけれども、早急にぜひ取りまとめをお願いしたいと思います。  とにかく安全確認、次に修繕の費用の支援をどうするのか。街灯につきましてはある意味公共財とも言えますので、商店会の方々だけがその利益を享受しているわけではありませんので、一般市民の方もその街灯の下、明かりの下を安全に通行しているという現状もございますから、その辺を鑑みて支援をぜひお願いしたいと思います。  次の質問に入ります。  ナラ枯れ被害の対応についてであります。ナラ枯れの実態把握ということでお尋ねをしてまいりたいと思います。石岡市内の被害発生状況を把握するために、これまでどのような調査、情報収集を行ってきたのかについてお尋ねをいたします。 402 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 403 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。これまでナラ枯れ被害発生状況の把握につきましては、つくばね森林組合や関係機関との会議等により情報収集や被害状況について意見交換を行い、情報の共有を図ってまいりました。その中で、今年の7月下旬につくばね森林組合からナラ枯れと思われる被害発生の情報提供を受け、茨城県農林水産部林業課が作成いたしました茨城県ナラ枯れ被害対策基本方針に基づき、茨城県や茨城県林業技術センターと連携し、目視による被害状況の確認及びナラ枯れ被害疑いの木のサンプルを採取しまして調査を行っているところでございます。  以上でございます。 404 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 405 ◯6番(櫻井 茂君) 目視による被害状況の確認をされているということを承りました。調査等により把握した実際の被害状況をどのように受け止めているか。場所、被害規模についてお尋ねをいたします。 406 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 407 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。市内のナラ枯れ被害の発生場所につきましては、目視による山林の状況から判断いたしますと、ナラ枯れ被害の疑いのある被害木は市内全域にございまして、特に八郷地区において多く見受けられております。  なお、ナラ枯れ被害の確定につきましては、茨城県ナラ枯れ被害対策基本方針に基づきまして被害が疑われる木を伐採し、ナラ枯れの原因となる菌の検体を採取、鑑定し、確定することになります。現在染谷地区にございます龍神の森公園内にあるナラをサンプル採取し、茨城県林業技術センターにて検査を実施しているところでございます。確定した場合には市内のナラ枯れの被害が広範囲に拡大していると考えているところでございます。  以上でございます。 408 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 409 ◯6番(櫻井 茂君) 染谷地内の龍神の森公園内のナラのサンプルを今採取して鑑定しているというような状況だということが分かりました。ナラ枯れについては新聞、テレビ等でも最近報道されるようになっております。西日本では既に大きな被害があるということだったんですが、温暖化の影響で東日本のほうにも広がってきたということで、つくば、かすみがうらのほうではそれなりの対策をやっているという話も聞いております。  私も今回質問に当たりまして、幹線道路中心ですけど、市内を車で走る中で、今ですと山は緑一色ですから、その美しい里山風景の中で枯れた木を探すと容易に見つかるというあれもおかしいんですが、広葉樹がナラ枯れしますので、サクラであるとかナラという形なんでしょうけれども、幾つかそのポイントを見つけております。  その中でも市長の地元である国指定史跡である瓦塚かなと。この隣接地が多分ナラ枯れじゃないかと思われるぐらい茶色に変色した山林がございます。市長も多分目にしているんじゃないかと思うんですね、瓦塚の隣接している民家が何件かあるんですが、その真上です。私も最初に見たときはちょっと驚きました。こんなところがナラ枯れしてこんなに大量にという、ナラ枯れかどうかは鑑定してみないと分からないんでしょうけれども、その形状が丸い形で枯れていれば広葉樹というのは分かりますので、周りが緑のところで黄色くなっていますと別の種類の木なのか、あるいは紅葉しちゃっているのかなという感じでもう非常に目立ちますのでよく分かります。  そういった状況でありますので、次の質問の市における具体的な対応策をお尋ねしたいと思います。こちらにつきましては本来地権者である方が自分の土地の中に自生している木の管理をするのが当然なんですけれども、放っておきますとどんどん広がっていってしまうわけですね。  虫が病原菌を媒介して木に穴を空けて、そこから病原菌が木の中に入って木を枯らすというようなことで承っておりますけれども、多くの方に来ていただこうという観光地化を積極的に展開している石岡市にとって美しい里山というのをアピールポイントにしている中で、山を見たら茶色に変色している部分が点々と点在しているというのは決して望ましいことではないと思います。こちらについて具体的な対応策をお持ちであればお尋ねをしたいと思います。 410 ◯議長(菱沼和幸君) 産業戦略部長・塩畑君。 411 ◯産業戦略部長(塩畑浩行君) ご答弁申し上げます。まず、市の管理責任にある木について対応を今検討しているところでございます。茨城県内のナラ枯れが発生した市での対策例といたしまして、森林環境譲与税を活用して市で管理する公園に発生したナラ枯れの伐倒処理を実施しているケースがございます。当市におきましてもこれらの事例を参考にしながら、倒木の可能性が高い木と優先度を考え、個別に対応することが必要になると考えているところでございます。  以上でございます。 412 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 413 ◯6番(櫻井 茂君) 先ほど申し上げましたように、市長の地元の瓦会地区、あるいはフルーツラインを走りますと朝日トンネルから石岡側に入ってきますと右手と左手と両方にそういった場所が散見されます。そういったところで市長にもお考えがあればお尋ねをしたいと思います。 414 ◯議長(菱沼和幸君) 市長・谷島君。                  〔市長・谷島洋司君登壇〕 415 ◯市長(谷島洋司君) お答えいたします。近年全国的に拡大しておりますナラ枯れでございますが、当市におきましてもナラ枯れが原因と思われる状況が確認されており、特に八郷地区の山沿いで多く見られているというところでございます。かつてはシイタケの原木であったり、様々に利用されたナラ材、広葉樹でありますけれども、今放射能の関係であったり、使えないということが非常に残念だと思っているところでございます。  今、議員からご指摘のとおり、市の管理する場所、例えば先ほどの瓦塚窯跡につきましては市で管理する場所でございます。そういったところでナラ枯れが発生して、事故につながるような倒木等の危険性がある場合には関係機関と情報の共有を図りながら適切な処置を講じてまいりたいと思います。  また、民有地のナラ枯れ被害につきましては、基本的には所有者の責任において対応していただくものと考えておりますが、市といたしましても予防方法や駆除方法、対処方法につきまして森林組合などといろいろ情報交換をしていただきながらホームページ等で周知して、ナラ枯れの木の処分などを行っていただくような措置を講じてまいりたいと思います。 416 ◯議長(菱沼和幸君) 6番・櫻井 茂君。                  〔6番・櫻井 茂君登壇〕 417 ◯6番(櫻井 茂君) よろしくお願いしたいと思います。個人の所有地にあるものについては財産権といいますか、そういった関係もあって、市のほうで積極的に手を出していいのかどうかという問題もあります。  一方で、先ほど申し上げましたように、ナラ枯れの被害がどんどん広がっていくという現状もどこかで塞がなきゃいけないという難しい問題があると思いますので、民地の場合には所有者の方に被害状況を何らかの形でお知らせするような手だて、あるいは駆除の方法、そういった情報をお伝えするというのも1つの手だと思います。  国の対応、県の対応についてはどちらかというと遅れぎみというところにあると思うんですが、将来的に補助制度や先ほどの森林譲与税、こういったものの活用が上手にできるのであれば、そういったことを見据えて民地のほうにもいつでも入れますよというような準備だけはしておいていただければ、石岡市の美しい里山が守れるのではないかと思いますので、よろしくお願いをいたします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 418 ◯議長(菱沼和幸君) 本日の一般質問はこの程度にいたしたいと思います。  以上で本日の議事日程は終了いたしましたので、これをもって散会いたします。  次回は、明9月6日定刻午前10時から会議を開き、引き続き市政一般に関する質問を行います。  お疲れさまでした。                   午後 3時40分散会 Copyright (c) ISHIOKA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...